ニューヨーク関連情報

更新日:2005年06月06日

ハーレムの客をもうならせた日本人女性 R&Bシンガー<後編>

日本女性でありながら黒人ばかりのハーレムのレストランでR&Bを堂々と歌い、ブラックのお客さんをもうならせるほどの歌唱力をもつ多恵子さんにインタビュー。

どこの国でも、いい人ばかりじゃない

「NYでミュージシャン、っていうとすごそうに聞こえますが、実はそうとは限りません。超一流レベルから、先週ギターを始めた人まで、いろいろな人がものすごい数でいます。

一方、演奏機会もさまざまで、誰にでもチャンスがあります。自分次第。周りに惑わされず、自分のペースで音楽を育てていくのであれば、こんなにいい街はない。素晴らしいミュージシャンに触れる機会も多くて、常に勉強になります。

ただし、どこでもそうかもしれませんが、いい人ばかりとは限りません。こういうことをしてあげると言われつつ、いっこうに話が進まないこともよくあるし、逆に夢を追う人を利用しようとする人もいます。なので、基本的には、人に頼らない。いいお話も、自分にとって価値のあるものかどうか見極めることがとても大切だと思います」

ガイドから少し補足をすると、NYでは日本人だからといって信じきってはいけないと、よく言われる。日本から来たばかりの人や観光客に親切にして、お金をだましとるという悪い人も時にはいるので注意!

多恵子さんのパーフェクトな発音の秘密

多恵子さんは、ネーティブの人みたいに英語の発音がキレイなのですが、どうすればそうなれるのでしょうか?

「まず、よく聞くこと。自分で聞き分けられないとマネできないですから。たとえばノドの奥からつき出てくるような日本語にはない母音や、勢いのいい破裂音などを、ちゃんと聞き分ける。

そして自分なりにマネしてみる。ちゃんと発音するには頬の筋肉と舌と唇をとてもよく使うことに気づきます。ようするに、日本語よりよっぽどおおげさ。そのせいで日本人とアメリカ人の表情筋って違うんじゃないかな。

あと英語の発音って、ご存知かもしれませんが、日本語の発音と息の使い方がちがうんです。普段話す日本語にはあまり深い呼吸はいりませんが、英語をきちんと発音するには息をたくさん使います。シンガーは腹式呼吸がきちんとできているので英語の発音もいいんだと思います。」

日本にも大人の空間を

これからの抱負は?

「演奏機会を増やしていきたい。演奏旅行に出かけたりなどして、その場その場で何かを感じてもらえる演奏をしたい。そして、日本人であることも踏まえたうえで、国境のない音楽を発信していきたいです。日本には、いい大人がいい音楽を気軽に聴けるところがまだまだ少ないので、そうした場所をつくるのも抱負のひとつ。

たとえばNYにあるZINCバー。NYでも最先端のミュージシャンが出演するのに、ミュージックチャージは5ドル!しかもバーテンダーやウェイトレスの女性がカッコいい。もしくは、美味しいものも食べられる上、いい音楽の聴ける、ハーレムにあるMo-bayレストランみたいなところを日本で自分でプロデュースできるといいな。」

音楽への熱意がNYへの移住につながっている多恵子さん。NYだけでなく、世界で有名なシンガーとして活躍していけることを願っている。

【NYで活躍するアーティストの関連記事】
ジャズはもはやブラックには演奏できない?!
NYのジャズピアニスト<前編>

知られざる舞台裏、ボーカリストの苦労とは?
日本人女性ジャズシンガー前編

現役デザイナーは語るNYのデザインは意外にコンサバ
ジュエリーデザイナー<前編>

アメリカでウェブデザインの会社を起業した日本女性
アメリカのウェブ業界<前編>

離婚、失明の危機…思い通りにいかないのが人生!
40代で写真家を目指した女性

(執筆者:溝口 弘恵)

1 2 3
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

小松 優美

NY在住。ライター・コーディネーターとして、日本の雑誌にNYの情報を提供。ファッション、グルメやアー…

続きを読む

ガイドからのお知らせ

  • GQ JAPAN11月号のNYエコ特集にて、最旬NYエコスポットを寄稿。09/10/02

旅行関連コミュニティ

北欧好きが、愛用の北欧モノを見せ合うコミュニティ

メルマガ登録

【旅行メルマガ】現地に精通したガイドが、地元ならではの使える旅行情報やおすすめスポットなどの厳選情報をお届けします。

ショッピングカタログ

All About ウェブマガジン

女性向け

雨が楽しくなる!レイングッズ15

男性向け

マネしたくなるアイデア住宅

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック

知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?