とれたての食材はおいしい──横浜・関内にそれを実感させてくれる「食堂」があります。名前は「80*80(ハチマルハチマル)」。2005年11月のオープン以来、「80km圏内の食材を80%以上用いる」ことをコンセプトに、「地元の顔が見える食材」を使ったメニューづくりに取り組んでいます。そんな80*80オーナーの赤木徳顕さんにお話を伺いました。
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| 80*80は、みなとみらい線馬車道駅の6番出口を降りてすぐ。レトロ感あふれる外観。「カフェ風ですが、スタンスは“食堂”です」と赤木さん |
生産者と消費者の距離を短くすれば“食”は良くなる
そもそも、赤木さんは
「まごころドットコム」という東京湾、相模湾など近海で取れた地魚をネット販売するサイトを運営している方。なぜ、お店を持つことにしたのでしょう。
「まごころドットコムをはじめたのは、流通のしくみを考えていたことから。生産者と消費者の距離を短くすれば、もっと“食”は良くなるのでは、と思いました。そのモデル店となる存在が80*80です。ネットだけでは伝わらないメッセージが、食べてもらうことで伝わるはずです」
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| 中に入ると、テーブル席とカウンター席が。12~13人ほどでいっぱいに |
■食べてもらい、食材に興味を持ってもらう赤木さんのおっしゃる通り、80*80で提供されるメニューは、素材の味を活かしたやさしい味です。食材のおいしさ、とりわけ野菜のおいしさには感動します。
「80*80で食べてもらい、『これはどこでとれた食材だろう』と興味を持ってもらえればうれしいです。『野菜がおいしいからまた来よう』『おいしい野菜だから買いに行こう』と、食材に興味を持ってもらえるといいな、と思います」
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| 店内の黒板にある、80km圏内のマップ。西は富士山、南は大島、北は熊谷市、東(東北)は土浦市までが圏内に。そのエリア内にある、安心・安全な食材が使われています |
■顔が見える、安心な地元の食材を80*80では、食材の出所が明らかにされています。野菜や鶏肉、米、豆腐は誰が作っているのか、どんな方法で作っているのか、魚はどこで獲れたものか、店内やサイトを見ればわかります。ただ、個人レベルならまだしも、お店として「80km圏内の食材を80%以上用いる」というのは、食材の確保などたいへんな努力ではないかと思うのですが……?
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| 左:黒板の横には野菜を作った人の名前が書かれています 右:ショーケースの中の新鮮野菜 |
「試行錯誤しながらオープンして2年半が経ち、仕入れルートも確立し、季節ごとに扱える食材がわかってきました。今は豚肉を検討中です。横浜のはまぽーくや藤沢のやまゆりポーク、雑誌の取材で知り合った藤沢の養豚農家・宮冶さんのみやじ豚など、神奈川県産の豚肉といってもいろいろあるんです。食材というのは、ホント、奥が深いです。
ただし、あくまでもスタンスは“食堂”ですから、手ごろな価格で提供することが第一。こだわりの“高級”食材を使うというわけではなく、地元の、顔が見える、安心な食材を使うというスタンスは崩しません」
・80*80で使っている食材リストは→
こちら