文章:鈴木 雅子(All About「沖縄」旧ガイド)
信頼できる食とは何か
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| 毎日のニュースは食の安全にかかわるものばかり |
生まれた子供がアトピーになるのは当たり前。子供がキレるのも当たり前。環境ホルモンによる日本人男子の変化も当たり前。しかも日本の食糧自給率は先進国では最低レベル。となれば、身体に害を及ぼすと分かっていながら、諦めて食べ続けるしかないのか。
そんな自嘲すら聞かれる昨今ではありますが、豊かな生活という幻想のなかに隠されていた様々な事実が明らかになるにつれて、食の安全を求める声がかつてないほど高まってきました。
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| 食の風プロジェクトがスタート |
賞味期限の偽装、産地の偽装、残留農薬、狂牛病や鳥インフルエンザなど、私たちの社会では、日ごろ何気なく口にする食品が信頼できない時代となってしまいました。食品添加物だけでも、日本では1人当たり年間で4キロを摂取している計算になるそうです。しかも昨今の不祥事。私たちの身体は、すでに相当蝕まれているとみて間違いなさそうです。
信頼できる食とは何か。突き詰めれば、自給自足しかありませんが、実際には不可能ですよね。でも、農を通して健康な生活を維持する「方法はあるぞ」と、沖縄でNPOグループが立ち上がりました。都市と農村をつなぎ、食生活改善と持続可能な農的生活を提案するNPO「食の風」です。
沖縄で食の風プロジェクトがスタート
同会の設立趣旨を抜粋します。
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| 設立式典にて |
私たちは、新たに“食の風”プロジェクトを立ち上げ、農村と都市、観光と医療をつなげるための、より具体的な活動を起こしていこうと考えています。
「農家楽」「アグリツーリズモ」「グリーンツーリズム」「クラインガルテン」「エコヴィレッジ」「団塊帰農」など、都市部の人々が農家の畑仕事を手伝って民泊したり、週末農業や土木建築業の帰農、といった現象も増加しています。
私たちは今日、生産現場から、あまりにも遠く離れてしまった日本の消費者を、もう一度持続可能な農的生活に戻し、食生活を改善し、沖縄の健康長寿を取り戻すために、新たな食育と『食の風』を沖縄から全国、そしてアジアに起こしていかなければなりません。
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| 宮古支部も誕生しました |
NPO「食の風」では、そのために循環型のエコビレッジ構想として「食の風村」の実現を目指し、全国から会員を募っています。今後の具体的な活動内容は次の通りです。
・「食の風村」の運営、農業生産、農場の運営
・「食の風」会員同士による生産・加工食品の通信販売システムの構築
・産直ツアー、農家民泊、料理教室、農産物加工教室、料理人による食育教室
・クラインガルテンの運営、「食の風」カフェレストランの運営、直売所の運営
・大豆がダイズプロジェクトによる島豆腐、味噌工房
・アグー豚のハム・ソーセージ工房
・かつお節、海ぶどう、野菜漬けもの等農水産加工品工房
・産学官による薬草、亜熱帯農業研究と販売、ミミズコンポストによるミミズの販売
・農業実践教室、WEBによる情報発信、契約農家とのアグリツーリズモ
・スクールガーデン(食育菜園)の啓蒙と実践
・沖縄フードマイスター検定による伝統食文化啓蒙
この活動を通して提供できるものは、週末農業/食育/クラインガルテン/パーマカルチャー/エコヴィレッジ/帰農/田舎暮らし/都市農業/オーガニック/有機農業/伝統料理/郷土料理/エコロジー/環境問題/団塊世代の新たな出会い/地域コミュニティ/安心安全な食糧確保/生涯学習/メタボリック予防/医食同源/薬膳料理/ハーブ/癒し/メンタルヘルスなど。
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| これが食の風プロジェクトです |
同時にまた、同会ではこうした活動に興味のある自治体や民間企業、農家の皆様を広く募集しています。
たぶん、この記事をお読みくださっている方の多くが都市部にお住まいだと思います。生産現場(農村)と都市に暮らす人たちが直接結びつくことで、本来、当たり前のことであった「食の安全・安心」を実現できる取り組みがもっともっと増えて欲しいですよね。
※次のページで「食の風」を立ち上げた皆様をご紹介します。