狐狸庵先生も愛した「日本の北欧」へ
 |
| 花に囲まれた奥びわ湖の「隠れ家」の玄関 |
戦後の女性小説家、芝木好子が「秘した湖」と称したのが奥びわ湖(琵琶湖の最北・最深部)。里山に庵を構え、狐狸庵先生と呼ばれた遠藤周作は、群青色に澄んだ奥びわ湖を愛し、ひそかによく足を運んだという。
そこは、狐狸庵先生が称したように、まさに「北欧のフィヨルド」のよう。入り組んだ小さな半島の森と、さざ波も立てずにどこまでも澄んだ湖水のバランスは、確かに、喧騒から隠れる身を癒すに相応しい。
竹生島が浮かぶ奥びわ湖を望む丘に、ときどき、狐や狸(猿やカモシカまで!?)が広い前庭を走り抜けるという隠れ宿がある。
 |
| 広々とした芝生の中にたたずむホテルとヴィラ |
「ロテル・デュ・ラク」。
一流企業の高級保養所が変身を遂げた隠れ家ホテルは、まさに現代の「狐狸庵」。スイートを選ぶもよし、野鳥がさえずる林の中のヴィラを選ぶのもよし。
京都や米原から1時間のアクセスは、都会から逃げ出すにもちょうどよい距離だ。
 |
| ゲートの先は宿泊者しか入ることができない |
隠れ家へは、時間が止まったような懐かしい「大浦」の町並みを通ってゆく。その先の湖畔の道は、雑木林がどこまでも続く。
玄関までたどり着くと、そこから先は宿泊者のみ許されたプライベートエリア。インタフォンで名前を告げると、ゲートオープン。花に囲まれた玄関へと車を走らせる。
 |
| モノトーンの館内では温泉旅館のようにマイスリッパで寛ごう |
ここでは、ホテルでは珍しく、玄関で靴を脱ぐ。白と黒が基調のモノトーンにまとめられた館内で、気兼ねなく過ごしてもらうための配慮だ。
「気取るなら都会のホテルで十分。ここでは、何もかもを解放して欲しい」という思いに甘え、ブーツを脱ぎ、裸足になろう。
 |
| ラグジュアリーツイン及びスイートの寝室。シースルーのバスルームもワンボタンでスモークガラスに変身 |
客室は、スイートとラグジュアリーツインが7室、ヴィラが6棟の計13室。わずか十組程度を迎えるにはあまりに広大な敷地に驚かされる。館内の「焼酎バー」や「貸切露天風呂」も使ってみたいという方なら、メインロッジのスイートやツインを。自然の中で過ごしたい方なら、ロフトが寝室になったヴィラがいいだろう。訪れるたびに部屋を選べるのも楽しい。
>>>次ページでは、
隠れ家の料理をご紹介しよう。