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海外のホテル予約ノウハウ

簡単そうで大きな落とし穴がある海外のホテル予約。旅行の目的、ホテルの利用方法、ホテルの種類を見極め、数ある予約方法の”使い分け”がポイントです。

執筆者:奈良澤 充

海外旅行に行く前にしなければいけないこと。航空券を押さえ、旅行日程が決まれば、次はホテルの予約です。旅行会社のカウンターに直接出向く、オンラインで予約OKの旅行会社サイトにアクセス、ホテルの予約センターに電話する……など予約方法は多種多様でそれぞれ一長一短があります。

下記では、海外ホテルの予約手段を分類しつつ、あなたの旅行に最善の予約方法をご案内していきます。

旅行会社のカウンターで予約

インターネットが今日のように日本で一般的に普及する前は、これが一番多かったのではないでしょうか。大手旅行会社の支店にある「海外旅行カウンター」での購入が予約手段のひとつとしてあります。

初めての海外旅行や、高齢で外国語に不安のある方は、航空券・ホテル・観光・送迎など全てがパッケージされた“旅行商品”が無難でしょう。また、リゾートを予約する場合も、スパや観光、ゴルフやマリンスポーツなどアトラクション・アクティビティーがセットされているパッケージを購入するほうがお得です。

ホテルチェーンの”予約デスク”で予約

大手のホテルチェーンやホテルアソシエーションでは、”予約デスク”や”カスタマーセンター”を主要都市に設置しており、その国の言語で電話やメールで予約の受付や問合せに対応しています。ホテルの立地や施設概要、部屋タイプや間取り、アメニティー、サービスなど、ホテルに関する詳細を日本人スタッフが日本語で説明してくれます。また、ホテル会社によりそのサービス内容は異なりますが、観劇やスポーツ観戦、美術館の予約も代行する場合もあります。

ホテルの自社オンライン予約サイトから予約

ホテルの自社ホームページの”オンライン予約ページ”から予約する方法です。最近は日本語にタイプしているページも増えてきましたが、部屋の仕様や予約確認書は英語表記、という不完全なサイトが多く見られます。したがって、突然の変更やキャンセルのケースも想定して、それなりの英語のスキルが必要です。しかしながら、ホテルの自社オンラインページでは、頻繁に”バーゲンセール”を実施します。ターゲットのしたホテルのサイトをこまめにチェックすれば最高(安い)の条件で最高の部屋を予約できることがあります。

ホテルの予約へメール・ファックス・電話で直接予約

インフラが発達した現在、この方法はあまり利用されませんが、私は今でもよくこの方法で予約します。特に、ヨーロッパの地方都市にある5~10室のマナーハウスやオーベルジュ、ニュージーランドやオーストラリアのロッジを予約する際には直接電話します。このような小規模で家族経営の施設の場合、オーナーや支配人自ら電話に応対するケースがよくあります。電話を通して話していると、オーナーの人柄やキャラクターが伝わり、そのオーナーがマネージする施設の雰囲気も伝わってくるからです。

オンライン旅行会社の商品を購入

一般の旅行会社のように支店や予約カウンターを持たず、予約の申込から決済までの全てのやり取りをインターネット上で行う旅行会社です。会社により若干異なりますが、基本的な手順は:

  1. サイトから希望のホテルを選択。
  2. 宿泊希望日、人数、部屋タイプを入力。
  3. 提示された条件(料金、キャンセル・ポリシー、料金に含まれるサービス)を確認後クレジットカード番号およびその他データを入力。
  4. メールにて確認書を受領。

と、非常に簡単ですが、デメリットもあります。主なものは:

  1. 基本的に予約時に全額カードにチャージされ、キャンセルした場合返金に時間がかかる。
  2. 支払が外貨の場合、為替の変動の影響を受ける。(もちろん得をする場合もありますが)
  3. アーリー/レート・チェックイン/アウト、空港からの送迎、スパやダイニングの予約、宿泊者宛荷物の郵送など、細かい手配が出来ない。

これもサイトにより異なりますが、ゲスト名がホテルのPCに登録されるのが比較的到着日直前です。したがってゲスト宛に何かを事前に送付したり、メッセージを残そうとしても記録がないためホテルは処理できないのです。また、チェックインタイム前にチェックインしたい場合は、ゲスト自身がホテルにリクエストしなければなりません。企業の役員秘書の多くが、変更や手配が多い自分の上司の予約にオンラインを使いたがらないのはこのためです。

もう一点気をつけたいのが”キャンセル・ポリシー”。予約の取り消しにキャンセル料が発生する期日のことで、この期日はオンライン旅行会社ではなく、ホテルによって定められています。期日を過ぎてから取り消しをした場合、予約時にクレジットカードにチャージされた全額の金額から規定のキャンセル料が差し引かれ、後日返金されます。

逆に言えば、宿泊日の変更は一切無く、特別な手配が必要がないゲストには非常に便利な予約方法です。オンライン旅行会社世界に星の数ほどありますが、今回は、日本語に対応し比較的使いやすいサイトをご紹介します。

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