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ピッツェリア イヴォ@広尾・恵比寿

ナポリまで行かずとも、ナポリと同じ、いやそれ以上美味しいピッツァに出会えるのがIVO。ピッツァだけでなくナポリの郷土料理も数多く楽しめます。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

本格ナポリ料理レストラン
@広尾・恵比寿


Ristorante e Pizzeria IVO

リストランテ ピッツェリア イヴォ

東京でナポリな場所を発見!

after
オーナーシェフ
IVO VIRGIGLIO
イヴォ・ヴィルジリオ

深い理由はなかったのですが、行こう、行こうと思って、ついつい足が遠のいていたピッツェリア イヴォ。

イタリア大使館でのパーティーでのイヴォとの出会いがきっかけで、とにもかくにも、ようやくイヴォへ行けることとなりました。というか、私の仕事を話したところ、「なぜ早く食べに来ない?! ナポリは君のところのすぐ近所にあるのに!」とイヴォに怒られた(?)のがことの発端なのですが。

さて、イヴォ御自慢のピッツァをいただきましたが、まさにナポリの味。一緒に行った夫は「ナポリよりも美味しい!」と大のお気に入りになってしまったこのピッツェリア イヴォ。夫はそれ以来、少なくとも2週間に1度は訪れています。

オーナーは、店名の通りイーヴォ・ヴィルジリオ氏。総料理長でもあります。
イヴォは、もともと語学学校のベリタリア
グループの総料理長であり、グループのグルメの知恵袋でもありました。あの表参道のナプレ中目黒のサルヴァトーレもイヴォのエッセンスがかなり封じ込まれて入るので、時にこのピッツェリア イヴォへ訪れる人は、「ナプレの姉妹店?!」 と思う方がいらっしゃるのも仕方ありませんが、ここピッツェリア イヴォは、イヴォがオーナーシェフを勤める、それこそイヴォワールドの美食を追求したリストランテでもあり、ピッツェリアでもあるのです。

 

700℃の薪釜で焼き上げるピッツァ

左/ナポリの代表作、ピッツァ・マルゲリータ。トマトソース、モッツァレラチーズ、バジリコが特徴。
中/700℃まで上がるというナポリ直送の薪釜。
右/不思議と飽きのこないイヴォの自家製パン。

イヴォの自慢は、ナポリから持ってきた組み立てた薪釜。ガスでもなく、電気でもなく、薪を使った釜。
最近、ナポリスタイルのピッツェリアが多々見られるようになり、いろいろナポリ風のピッツァの意見を耳にします。例えば、「半生っぽい感じがする」、「なんだか重い」、「やはりクリスピータイプのピッツアが好き!」とか。
しかし、ここイヴォの釜は700℃まで上がるのが特徴なので、薄く伸ばされたピッツァが、釜に入ると瞬時に焼き上がり、手作りのパリパリした薄焼き感とナポリらではのモチモチ感が両方とも楽しめるのも、イヴォのピッツァの特徴です。そして700℃の温度にかかれば、ナポリピッツァについて一番良くする「生っぽい」という感覚もありません。
また、ピッツァを作るイヴォの姿もひとつのエンターテイメントのようで面白く、口に入るとさらに幸せな味わいになる不思議なピッツァです。
もちろんナポリから持ち帰ったものは釜だけではないのは、ピッツェリアへお越しになればわかると思います。それほどナポリな場所。

とにかく手作りにこだわったイヴォで私がもっともお勧めしたいのは、もちろん本場ナポリのピッツァですが、並んでイヴォの自家製パンもお勧めします。
最近、日本のリストランテでは、自家製パンが常識になっているかのように、自家製パンが提供されます。ここイヴォももちろん自家製パン。しかし面白いのが、何種類かはたいてい提供されるだろうという自家製パンなのですが、こちらでは1種類のみ。しかしその1種類のパンが、不思議に飽きが来ないで食べ続けることができるのです。このパンは是非とも召し上がっていただきたいパンです。

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