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包丁を凶器にしないために

銃砲刀剣類所持等取締法により、正当な理由がない限り、刃体の長さが6cmを超える刃物を持ち歩くと罰せられます。包丁は凶器にもなるということを忘れないで!

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

銃砲刀剣類所持等取締法

正当な理由がない限り、刃体の長さが6センチメートルを超える刃物を持ち歩く事は法律で禁止されてます。その正当な理由の一つが調理人が出張調理等のために包丁を携帯する場合。(あと一つは修理や販売)


調理師専門学校時代は、牛刀とぺティナイフの2本の包丁の、刃の部分を新聞紙で包み(適度に油分のある新聞紙が包丁に良いため)、その上を、細長く折り畳んだ白い前掛けでグルグル巻きにして鞄に入れ、池尻までバス通学していました。で、そのまま渋谷で遊んだりもしてました。包丁を持った若者が7~8人かたまって遊んでたわけですから、改めて考えると、ちょっと恐いものがあります。


刃物を携帯してる事に対しての注意は、学校の方から、口酸っぱく、しょっちゅう、常に、厳しく、受けておりました。ひょうきんな先生が、ウソかマコトか、「もし万が一、電車やバスの中で誤って人を刺してしまった時に、包丁が逆手に刺さってたら、刺す意志があったとみなされてしまうから、持つなら順手に持つように...」などと言うものだから、「じゃぁ、刺したいヤツがいたら、順手で刺して、あ、ごめん、ごめんとか謝ればいいんですかー!」等とほざくフトドキ者もおりましたが、私が知ってる限り、通学途中の包丁での事故は一度もありませんでした。


プロ用の包丁は、家庭用のそれとは比べ物にならないくらい良く切れます。切る意志がなくても、触れれば切れるのです。 調理中の事故も、手元がくるって、指を切るというよりは、刃にひっかけて、或はぶつかって、切れてしまう事のほうが多いです。まな板の上の野菜クズを、手ではらう際に刃に触れたり、まな板にぶつかった弾みで上に置いてあった包丁が落ちたり。そんな事故が少なくありません。
現実に、調理人が布巾を取ろうとして引っぱったら、布巾の端に乗っていた包丁が下に落ちて、足に突き刺さった瞬間を目撃したことがあります。親指にスパーンと刺さり、一瞬包丁が立ってました。


切れない包丁より、切れる包丁のほうが、事故は少ないとも云われますが、それはプロ仕様のではなくて、あくまでも、家庭用の包丁においてではないかと思われます。手入れの行き届いたプロ用包丁は、ハンパじゃなく切れます。

最近は趣味で料理をなさる方が多くなり、プロ顔負けの道具を揃える一般の方もいらっしゃるようです。 プロ用、業務用道具類には、(語弊があるかもしれませんが、作る側の怠慢とかじゃなく)安全性は二の次に作られてる道具もあるかと思います。
特に包丁類は、慣れてない方が知らずに使うと、思わぬ怪我をしてしまう、ということになりかねません。(しかもキズは深い!)
包丁の取り扱いや保管場所には、十二分な注意をお願い致します。
包丁を凶器にしないために。。。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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