エリア別のおすすめ名所・旧跡

東北の名所・旧跡

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自然と歴史と温泉に親しむ、東北の名所・旧跡

【宮城】仙台・青葉城址にたたずむ伊達政宗の銅像
【宮城】仙台・青葉城址にたたずむ伊達政宗の銅像(2004年8月撮影)
「みちのく」とも呼ばれる東北地方。太平洋側と日本海側、そして内陸部で全く違った表情を見せる東北には、自然が長い時間をかけて生み出した美しい風景や豊富にわき出る良質の温泉、そして歴史を重ねてきた古き町並みや建物など、たくさんの名所・旧跡が揃っています。多種多彩な東北の名所・旧跡をまとめてご紹介します。

やすらぎを感じる湖の風景

東北地方には大きな湖が複数点在し、それぞれ観光名所となっています。

【青森】十和田湖・乙女の像
【青森】十和田湖・乙女の像(2003年5月撮影)
青森県と秋田県にまたがる十和田湖は、十和田花山の噴火で陥没した地形に水が溜まったカルデラ湖。休屋や子ノ口(ねのくち)から出港する遊覧船で周遊することができますし、湖一周のドライブも楽しめます。

十和田湖の大きさを実感したい時は、湖の周囲に点在する展望台に行ってみましょう。瞰湖台(かんこだい)、御鼻部山展望台、滝ノ沢展望台、発荷峠(はっかとうげ)などが気軽に立ち寄ることができ、それぞれ違った風景を楽しむことができますよ。また休屋の周辺には、高村光太郎作のブロンズ像「乙女の像」や十和田神社があり、ゆっくりと湖畔散策が楽しめます。

【秋田】田沢湖と辰子姫の像
【秋田】田沢湖と辰子姫の像(2005年4月撮影)
田沢湖(秋田県)は、国内で一番深い湖(水深423メートル)として知られる美しい湖。日本地図で見てもわかりますが、ほぼ円形の湖です。

湖の周囲にある御座石神社や田沢湖にまつわる伝説の主人公である辰子姫をかたどった辰子像が観光スポットとなっています。辰子像から少し離れた所にある潟前山森林公園や、乳頭温泉郷へ向かう途中の黒森展望台からなら、田沢湖を一望することができますよ。

猪苗代湖(いなわしろこ、福島県)は、国内で4番目に大きな湖。湖畔には千円札の肖像でおなじみの野口英世博士の生家と資料を展示する野口英世記念館や古い洋館が残る天鏡閣などがあり、日々観光客でにぎわいます。

大きな湖に注目してみましたが、その他に趣きがある小さな湖や沼も東北にはたくさんあります。

世界遺産に登録されている白神山地(秋田県・青森県)の海側にある十二湖(青森県)は、複数の小さな湖がまとまっている観光スポット。その中の青池は他では見ることができない透き通る青色の湖面が印象に残ります。

【山形】蔵王・お釜
【山形】エメラルドグリーンの湖、蔵王・お釜(2003年9月撮影)
また磐梯高原(ばんだいこうげん、福島県)の五色沼は、文字通り訪れた時の天候などで見る度に色が異なることが多く、蔵王(山形県)のお釜のように湖面が鮮やかなエメラルドグリーンに見える所もありますよ。

雄大な山の風景を楽しみましょう

【岩手】盛岡市内から眺める岩手山
【岩手】盛岡市内から眺める岩手山(2006年4月撮影)
東北地方の山として、思い浮かぶのは蔵王連峰(山形県・宮城県)や磐梯山(福島県)、鳥海山(山形県)、秋田駒ヶ岳(秋田県)、岩手山(岩手県)、八甲田山、岩木山(青森県)など。

山の麓から美しい山容を眺めてみるのもよし、蔵王連峰や八甲田山、岩木山など山に入る道路が整備されている所も多いので、山ならではの風景を楽しむのも良いですね。

また高い山こそありませんが、八幡平(はちまんたい、岩手県・秋田県)から眺める広大な空間も素晴らしい風景の一つ。春は残雪、夏は新緑、そして秋は紅葉・黄葉と季節を変えて訪れてみると、その良さがよくわかります。

海沿いには素敵な風景が待っています

太平洋と日本海、それぞれの風景が楽しめるのも東北地方の魅力の一つです。

太平洋側では、南から日本三景に数えられる松島(宮城県)、リアス式海岸として知られる陸中海岸で断崖絶壁が続く北山崎(岩手県)や碁石海岸、唐桑半島(宮城県)、白い砂浜が目にまぶしい宮古・浄土ヶ浜(岩手県)など。

津軽海峡にも面し、下北半島の先端にある尻屋崎(青森県)では、寒立馬(かんだちめ)が放牧される風景が楽しめるなどバラエティに富んでいます。

【秋田】寒風山から眺める男鹿半島の美しい海岸線
【秋田】寒風山から眺める男鹿半島の美しい海岸線(2004年8月撮影)
また日本海側は、なまはげが良く知られている男鹿半島(秋田県)や、ローカル線に乗って車窓に見える海を楽しむ五能線沿線(秋田県・青森県)などがありますね。

歴史の舞台を歩いて見れば……

東北地方には歴史の舞台として登場する名所がいくつかあり、場所によってはその当時の雰囲気を味わうことができます。

【岩手】平泉・中尊寺本堂
【岩手】平泉・中尊寺 本堂(2006年5月撮影)
平安時代、京の都から遠く離れた平泉(岩手県)で強い勢力を誇った奥州藤原氏は、金色堂で知られる中尊寺毛越寺(もうつうじ)などの寺社を現代に残しました。その歴史的価値から平泉は世界遺産暫定リストにも掲載され、世界遺産への登録準備が進められています。

会津若松(福島県)には、戊辰(ぼしん)戦争での白虎隊の悲話が伝えられる飯盛山(いいもりやま)や鶴ヶ城があります。また白虎隊も勉学に通った会津藩校 日新館が復元されていて、会津の歴史を深く知ることができる博物館として日々たくさんの観光客が訪れていますね。

古刹が揃っています

先ほどご紹介した平泉の中尊寺、毛越寺も含めて、東北地方にはたくさんの古刹が揃っています。その中では、伊達政宗の菩提寺である松島の瑞巌寺(ずいがんじ、宮城県)や、奥の院まで1015段の石段を登っていく山寺が良く知られていますね。

【山形】羽黒山・五重塔
【山形】羽黒山・五重塔(1996年10月撮影)
それから上杉家ゆかりの地の一つである米沢(山形県)には、上杉謙信を祀る米沢神社、2009年の大河ドラマ「天地人」の主人公、直江兼続と兼続が仕えた上杉景勝を奉る松岬神社(まつがさきじんじゃ)があります。

また出羽三山(でわさんざん)として信仰が深い羽黒山、月山、湯殿山(山形県)も良く知られた古刹。羽黒山の杉並木に覆われた2446段の参道の途中には、国宝に指定された五重塔があります。

長い参道を登り切った先には、三山すべてにお詣りしたのと同じ御利益がある出羽神社 三神合祭殿がありますので、長い石段をゆっくりと上ってお詣りすると良いでしょう。

美しい城や城址を訪ねてみませんか

東北地方には天守閣のある城は少ないものの、城址が公園などに整備されている所が多いですね。

【福島】会津若松・鶴ヶ城
【福島】会津若松・鶴ヶ城(2004年3月撮影)
天守閣がある城は、東北地方で唯一江戸時代に造られた天守閣を持つ弘前城(ひろさきじょう、青森県)、そして横手城(秋田県)、上山城(山形県)、鶴ヶ城、白河にある小峰城(福島県)。

また城址が公園などに整備された所は、伊達政宗の銅像もある仙台・青葉城址(宮城県)、山形・霞城公園(かじょうこうえん)、新庄・最上公園(山形県)、秋田・千秋公園(せんしゅうこうえん、秋田県)、盛岡城址、花巻城址(岩手県)などが挙げられますね。

古い洋館が各地に残っています

古い洋館が各地に残っているのも東北地方の名所の特徴です。

【山形】鶴岡・致道博物館/旧西田川郡役所
【山形】洋風建築が集まる鶴岡・致道博物館(2004年8月撮影)
青森県第2の都市である弘前には、青森銀行記念館旧弘前市立図書館日本キリスト教団弘前教会など多数の洋館が残っており、洋館を訪ね歩く散策が楽しめます。

また鶴岡(山形県)には、たくさんの洋館を移築した致道博物館(ちどうはくぶつかん)、大宝館などがあり、山形市内にはかつての県庁だった文翔館、盛岡にはレンガ造りの岩手銀行 中ノ橋支店と、各地に様々な洋館が揃っていますので、これらを見に行く旅も楽しいですね。

昔ながらの町並みでタイムスリップ

東北地方の名所の中には、昔ながらの町並みを大事に保存することで、観光客を集めている所があります。

【福島】大内宿の町並み
【福島】会津西街道の宿場町、大内宿(1999年9月撮影)
日光と会津若松を結ぶ会津西街道の宿場町であった大内宿(福島県)は、国道が離れた所を通ったために江戸時代の宿場町の雰囲気がそのまま残った貴重な名所。

茅葺き屋根の家が連なる宿場町の風景を見ていると、江戸時代にタイムスリップした気分を味わうことができます。他には月山を越える六十里越街道の宿場町、田麦俣(たむぎまた、山形県)などが知られていますね。

また銀山温泉(山形県)は、大正時代に作られた旅館の建物を中心とした小さな温泉街で、ガス灯などで大正レトロの雰囲気を楽しむことができますし、ラーメンでも知られる喜多方(福島県)は街の至る所で蔵のある風景を見かけることができます。また北前船も寄港した酒田(山形県)には、江戸時代から明治時代の建物が自然な感じで街に溶け込んでいますよ。

良質の温泉の宝庫です

先に紹介した蔵王温泉、銀山温泉を含めて、東北地方は良質の温泉の宝庫です。

【岩手】大沢温泉自炊部
【岩手】大沢温泉自炊部(2003年3月撮影)
北東北では、秘湯ブームで人気の鶴の湯温泉がある乳頭温泉郷(秋田県)、鉛温泉や大沢温泉など個性的な温泉が多い南花巻温泉峡(岩手県)、酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)、青荷温泉、海岸にある露天風呂で知られる黄金崎不老不死温泉(青森県)など。

また南東北では、仙台の奥座敷と言われる秋保温泉(あきうおんせん、宮城県)、遠刈田温泉(とおがったおんせん)、峨々温泉(ががおんせん)や東山温泉、芦ノ牧温泉(福島県)など数え切れないほどの名湯が東北地方に集まっています。昔ながらの湯治場も多いので、何日も逗留して、同宿の人たちと話を弾ませるという贅沢もできますね。

春の東北:桜やすいせんなどの花を楽しむ

緯度が高いこともあり、首都圏よりは春の訪れが遅い東北地方。の開花情報が聞こえてくるのは毎年4月中旬頃です。

日本三大桜の一つ、三春の滝桜(福島県)がある三春は、梅、桜、桃の花が一斉に咲くことから"三春"という地名がつけられたという説があります。

【岩手】北上展勝地の桜並木
【岩手】北上展勝地の桜並木(2006年5月撮影)
また「みちのく三大桜」と言われる、北上展勝地(岩手県)、角館(かくのだて、秋田県)、弘前城址(青森県)には、毎年たくさんの観光客が集まりますし、置賜(おきたま)さくら回廊(山形県)など各地でいろいろな桜を楽しむことができますね。

桜以外では、みやぎ蔵王えぼしスキー場でスキーシーズン終了後のゲレンデ一面をたくさんのすいせんが彩る風景を楽しめたり、田沢湖近くの刺巻湿原(さしまきしつげん、秋田県)にて、水芭蕉の群生を見ることができますね。

夏の東北:美しい緑とお祭りの賑わい

【秋田】男鹿半島・八望台から眺める二ノ目潟と戸賀湾
【秋田】男鹿半島・八望台から眺める二ノ目潟と戸賀湾(2004年8月撮影)
夏の東北は、の風景でもご紹介したとおり、どこに出かけても緑豊かな自然を感じらることができます。

また夏の東北で忘れてはいけないのがお祭り。真夏には有名なお祭りがたくさん行われますね。

特に知られているのは、「青森ねぶた祭」、「秋田竿燈(かんとう)祭」、「仙台七夕まつり」、「山形花笠まつり」。他には「弘前ねぷたまつり」、「五所川原立佞武多(たちねぷた)祭り」など。お祭り独特の雰囲気で大きく盛り上がりますよ。

お祭り以外の日でも祭りの雰囲気を味わえるような観光施設(あおもり自然公園ねぶたの里、秋田・民族芸能伝承館、津軽藩ねぷた村、五所川原・立佞武多の館など)がありますので、立ち寄って見るのも良いですね。

秋の東北:紅葉・黄葉に感動

秋の東北は、北海道に続いて訪れる素晴らしい紅葉・黄葉が各地を彩ります。

【青森】八甲田・睡蓮沼の紅葉・黄葉
【青森】八甲田・睡蓮沼の紅葉・黄葉(2007年10月撮影)
10月中旬には十和田湖や、十和田湖から流れる奥入瀬渓流、八甲田山周辺、八幡平、磐梯高原などで美しい紅葉・黄葉を見ることができます。また標高が高い蔵王連峰では、一足早く9月下旬から10月上旬には紅葉・黄葉を楽しめますね。

この時期賑わうのが、山形県各地で行われる芋煮会。季節限定のご当地グルメとしてぜひ食べておきたい所です。

冬の東北:雪が作り出す絶景を楽しみたい

冬の東北では、白い雪が作り出す絶景を楽しみたい所。

豪雪に見舞われる八甲田山では、うず高く積まれる雪の壁ができた国道の中を通り抜ける……という冬でしか味わえない体験ができます。また蔵王連峰では、アイスモンスターとも呼ばれる樹氷が作られ、日中だけでなく夜間のライトアップでの鑑賞に多くの観光客が集まりますね。

【青森】雪に覆われる弘前城址
【青森】雪に覆われた弘前城址(2005年12月撮影)
また、この時期は春から秋の間賑わっていた名所・旧跡や山あいの温泉地も雪に覆われて静かな時間を過ごせます。雪に覆われる弘前城址を静かに眺めてみたり、雪見の露天風呂でのんびりと疲れを癒してみるのも良いでしょう。

 
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最終更新者:村田 博之 (更新日:2010年02月14日)

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