タイムの香りは勇気の証?
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| タイムの小さな葉 |
すがすがしい香りを持つタイムは、その名前もギリシャ語の「thyo(良い香り)」、「thyein(香らせる)」からと言われています。また、同じくギリシャ語で「勇気」をあらわす、「thymos」に由来するという説もあります。昔々古代ギリシャ時代、タイムの香りは男らしさを表すものだったとか…。確かにこの香りをかぐと、何だか力が湧いてくるような気がしますね。
《 タイム 》
学 名 :Thymus spp.
別 名 :タチジャコウソウ
原産地 :地中海沿岸
科 名 :シソ科
属 名 :イブキジャコウソウ属
性 状 :常緑低木
開花期 :5~7月
花言葉 :勇気、行動
タイムの種類
タイムは大きく分けて、立木性のものとほふく性(クリーピング)のものがあります。一般的にタイムと言うと、コモンタイムを指しますが、この他にも30数種ほどの品種があります。
良く知られている品種としては、
- ゴールデンタイム…葉に黄色の斑が入り、明るい印象のタイム
- シルバータイム…葉に白い斑が入り、カラーリーフとしても楽しめる
- レモンタイム…レモンのような香りがするタイム
などがあります。
タイムを苗から育てる
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| 葉に白い斑の入った、シルバータイム |
苗から育てるメリットは、いろいろな品種の中から葉色や香りを確かめて育て始めることができるという点です。気に入った品種の苗を入手したら、日当たり・水はけ・風通しのよい場所に植えましょう。酸性の土を嫌いますので、苗の植えつけ1~2週間前には苦土石灰で酸度調整しておきます。
鉢植えで育てる場合は、市販のハーブ用培養土を使うと簡単です。庭植え同様、日当たりと風通しのよい場所に置き、乾燥気味に管理します。
タイムは耐寒性もあるので、戸外での冬越しが可能です。ただし寒冷地では、霜で葉が黒くなってしまうことがあります。春には新芽がでますが、降霜前に一度刈り込みをして、マルチングを施しておくとよいでしょう。鉢植えは特に、冬の水やりを忘れてしまいがちなので注意します。
タイムの水やりと肥料のあげ方
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| 這うように広がる、クリーピングタイム |
タイムは乾燥気味が好きなので、水のやり過ぎに注意しましょう。梅雨時の蒸れ、過湿に気をつける以外は、管理は特に難しくありません。枝葉が茂っている場合は、梅雨前に収穫を兼ねて3分の1ほど刈り込み、風通しを良くしてあげます。
肥料は、植え付け前に元肥として緩効性肥料を与える程度で、特に必要ありません。
鉢植えでは、追肥として月一回程度1000倍に薄めた液肥を施しますが、肥料を与えすぎると香りが弱くなってしまうので、これより少なくても構いません。また、夏の間は施肥を控えます。
タイムを種から育てる
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| タイムの種は細かいが、発芽率は良い |
「お料理に使うので、コモンタイムをたくさん育てたい」といった場合は、種から育てましょう。タイムの種は非常に細かいですが、発芽率が良いので、たくさんの苗を得たいときには種まきから育てるのがお勧めです。
種まきは、春のお彼岸から秋のお彼岸まで、盛夏を除いて行なえます。種まき用土を入れたポリポットに、点まきかばらまきにします。光を好む性質なので、覆土はしません。種が流れないよう、発芽するまでの水遣りは腰水にします。
適宜間引きをしながら育て、草丈が5センチ程に伸びたら定植できます。以降の管理は、苗から育てる方法に準じます。
タイムの殖やし方
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| 針金などで枝を固定し、軽く土をかけておくと根が出てくる |
タイムは挿し木、株分けなどで殖やすことができます。挿し木は若い枝先を5~7センチほど切って、挿し木用土に挿します。その後は、半日陰で水を切らさないように管理します。
この挿し木よりもっと手軽な方法として、取り木のひとつである「圧条」という方法があります。これは、長く伸びた枝を曲げて地面まで持っていき、枝の途中を軽く土に埋めておく手法で、「曲げ取り木」とも言われます。枝はそのままでは元に戻ってしまうので、土に埋めた部分をU字に曲げた針金などで留めておきましょう。やがて、土に埋めた部分から新しい根が出てきます。新芽が吹き、留めていた針金を取っても枝が持ち上がってこなければ、発根しているはずです。元の株についている枝を切り離せば、新しい株が得られますよ。
株分けは、春か秋に通常の草花と同じように扱います。また、鉢植えの根が鉢底から出ている場合、鉢いっぱいに根が回っている可能性が高いので、植え替えを兼ねて株分けをしてあげましょう。
タイムを収穫しよう!
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| フレッシュのまま、ブーケやリースにしても |
タイムは、肉、魚、野菜など、どんなお料理にも使えるハーブです。お料理のレジピで、よく「ブーケガルニ」と書いてあるのを見かけると思いますが、タイムはその主材料となるものです。防腐、殺菌、消化促進、咳止めなどの効能があるので、毎日のお料理にどんどん使いたいですね。
収穫は、お料理に使う場合はその都度つみ取ります。保存用には、梅雨前の刈り込み時に収穫し、乾燥保存させておくとよいでしょう。また、花もかわいいタイムですが、香りは開花前の方が高いので、収穫を優先するなら花は摘み取るようにします。
お料理のほかにも、刈り取った枝でリースを作ったり、ポプリとしても楽しめますので、あなたのお庭でも是非育ててみてください!