ガーデニング・園芸/植物の種類と育て方

ラベンダーの香りに魅せられて…(2ページ目)

育てる、見る、食べる、香る、癒される…そんなハーブを暮らしに取り入れてみませんか?今回はハーブと言えばまず思い浮かぶ定番中の定番、ラベンダーについてご紹介します。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド


ラベンダーを苗から育てる

ラベンダー
ラベンダーは苗からなら手軽に育てられる
ラベンダーは種からの栽培が難しいので、苗を購入して育てるのが一般的です。植え場所は日当たりと風通し、水はけの良いところを選び、乾かし気味に管理します。また、酸性の土を嫌いますので、植付けの1~2週前に石灰をすきこんでおくとよいでしょう。

蒸れと過湿に注意する以外は、管理は特に難しくありません。梅雨時の高温多湿には弱く、冷涼地向きのコモンラベンダーなどは暖地では夏枯れする場合があります。枝を刈り込んで通風を確保したり雨よけするなどして対処しますが、暖地ではラバンディン系やストエカス系など耐暑性のある品種を選びます。また、鉢植えにして、雨の日は軒下に移動して管理するのも一つの手です。また、翌春新しい枝を出させるように、晩秋に強めに剪定します。 根が回った鉢植えは、春か秋に一回り大きな鉢に植え替えます。

ラベンダーの殖やし方

ラベンダーの種
ラベンダーの種
ラベンダーは種まき、挿し芽で殖やすことができますが、発芽率が悪い、発芽まで一月程度かかる、初期の生育があまりよくない、ラバンディン系のように種ができない品種もあるといった理由から、挿し芽で殖やすのが一般的となっています。でも種まきでの繁殖が難しいからこそ、うまく育てられたときの喜びは格別です。種が手に入ったら、是非トライしていただきたいですね。

種の蒔き時は、4~5月頃もしくは秋9~10月頃です。育苗箱などにばらまきするか、爪楊枝などを使って点まきにし、種が隠れる程度に薄く覆土します。発芽まで時間がかかるので、乾燥させないように気をつけて管理します。発芽後の管理は、苗から育てる方法に準じます。

ラベンダーを挿し芽で殖やす場合は、適期は5~6月か秋9~10月頃になります。花のついていない若い枝を挿し穂用にカットし、あらかじめ湿らせておいた小粒の赤玉土に挿します。一週間ほど半日陰で管理しますが、その後は日向に置き、土が乾いたらたっぷりと水遣りします。 発根までは、約一ヶ月ほどです。発根したら鉢上げをして、その後の管理は苗から育てる方法に準じます。挿し芽で殖やした苗は、種から育てるより早く成長してくれるのも嬉しいですね。

ラベンダーを収穫しよう!

収穫したラベンダー
収穫したラベンダー
収穫は、花が咲き始めたら順次刈り取ります。このとき、枝透かしを兼ねて剪定もするとよいでしょう。剪定で刈り取った枝は、挿し穂にも利用できます。

ラベンダーは、抗菌作用、鎮静作用、食欲増進、不眠症の改善、ストレス解消など、様々な効能を持ったハーブです。花、茎葉とも芳香があり、花姿も美しいので、いろいろな活用法があるのも魅力です。

例えば定番のハーブティーにしたりハーブバスに使ったり、リースにしてインテリアにするのも素敵ですし、ラベンダーバンドルを作ってタンスの引出しに忍ばせるのもいいですね。 ラベンダーバンドルを作るときにポロポロこぼれてしまった花や葉も、集めておいて小さなサシェ(匂い袋)を作れば無駄になりません。枕元に置いておけば、ラベンダーの香りが心地よい眠りをもたらしてくれるはずです。
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