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お中元のマナーと基礎知識(2ページ目)

お中元のシーズンです。贈る相手に心から喜んでいただくためにも、失礼のない贈り方をしたいもの。今一度お中元の基本マナーと心づかいをおさらい致しましょう。

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

今さら聞けない?基礎知識

■お中元はどこからきたの?
岡山白桃
神へのお供えものが、現在の慣習に変わったのがお中元。写真は岡山白桃 (大丸松坂屋オンラインショッピングサイトより)

中国古来の祭り事に、神に供え物をして身の汚れを清める日である、1月15日の「上元」7月15日の「中元」12月15日の「下元」の「三元」があり、その内の7月の「中元」が日本に伝わりました。

そして日本古来の先祖にお供え物や贈り物をした習わしと、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ・7月15日)と重なり、祖先の霊を祭るための供え物を親類縁者、隣近所に配る習慣ができたのだそうです。その習慣が、お世話になった人に品物を贈る習慣へと変化し、現在行なわれている「お中元」の形に定着しはじめたのは、明治30年代と言われています。

■いつ贈ればいいの?
「お中元」は一年の上半期の区切りを意味しています。そこで日ごろお世話になっている方に、6月下旬から8月上旬までの間に、贈りものをするのです。

贈る時期は地方によって多少期間にずれがありますので、注意が必要。関東地方は7月初旬から15日ごろ、関西以西は8月初旬から15日ごろまでに贈るようにしましょう。

■今回だけ贈る時はどうするの?
感謝の気持ちにプラス「これからも変わらぬお付き合いを」と言う意味が含まれているお中元。毎年の恒例となる贈り物ですから今年だけ特別にお世話になった方であれば、のし紙を「お礼」として贈りましょう。

■贈るタイミングを逃したら?
「暑中御見舞」として贈ります。また関東地域では立秋をすぎると「残暑御見舞」とするのが一般的。なお、「暑中」とは二十四節気の中の「大暑」に当たる時期のことで、7月20日ごろから立秋の前日までのことを指します。

目上の方へ贈る場合は、「暑中御見舞」「残暑御見舞」ではなく、「暑中御伺い」「残暑御伺い」として贈りましょう。

■喪中のときはどうすればいい?
お中元はお祝いではなく、当方、先方のいずれかが喪中であっても、差し支えはありません。ただ四十九日を過ぎていない場合や、まだ気落ちされていると感じたら、時期をずらして「暑中見舞」または「忌中御見舞」や無地のしで贈るとよいでしょう。


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