防災関連情報

更新日:2002年11月07日

消火器破裂事故は日頃の点検で無くせます。『前編』 消火器破裂させちゃいました

今回は、私の体験談。消火器の定期点検は実施しただけではダメ。きちんと修繕しましょう。11月9日から11月15日まで、今年も秋の火災予防運動ですので、消火器点検の目安にもなります。

文章:荒井 健一(All About「地震・自然災害・火事対策」旧ガイド)
『消す心 置いてください 火のそばに』を統一標語に、11月9日『119番の日』から11月15日まで、今年も秋の火災予防運動が行われます。火災予防の知識、放火への備えを見直すと共に、昨年相次いで発生した消火器の破裂による人身事故の再発を防止するため、老朽化した消火器等の一斉回収も実施されます。

消火器破裂による死亡事故は、ほとんどの場合劣化した消火器を使用、もしくは自分で廃棄しようと放射用のレバーを握った事が原因です。内部に取り付けられた「加圧用」のボンベを押し破るタイプの「粉末加圧式消火器」では、錆などで本体容器が痛み、弱くなっている部分があると加圧された圧力に耐えきれずに破裂してしまうことがあり、このような事態になった場合は、レアケースですがロケットのように上に向かって消火器が飛び上がり顔面などを直撃してしまうのです。(詳しくはコチラ↓)



22年前の消火器破裂

消火器の使用状況

消防法では消火器を設置しなければいけない建物や場所、点検の基準などが厳しく設定されています。ところが、ほとんどの一般住宅は消防法の規制外なので、個人で購入した消火器などへの規制は無いに等しいのが現状であり、消火器関連の事故は、ほぼ点検の対象外のモノによる事故です。

しかし、今回私が破裂させてしまった消火器は、前者の厳しい点検基準が定められている場所に設置された消火器でした。この事例は、非常に珍しいケースではありますが、この消火器は、飲食店の厨房に設置されている「強化液蓄圧式」という消火器。冷却作用があり、燃焼の連鎖を遮断して反応を抑制する作用があり、粉末式の消火器に比べて消火後の汚損が少ないのが特徴です。

私が消火器を破裂させてしまったと書きましたが、それまでには数年間の経緯があります。このケースは点検さえしていれば大事に至る事は少なく、話題性がないのでマスメディアなどでも大きく報じられる事はありませんが、なんらかの対策が施されていなければ、ほとんどの飲食店で起こりうる事故です。少しでも多くの方に、その危険性を知って頂きたいと思い、破裂するまでの経緯を書く事に! 今回はその前編です。それでは次ページへどうぞ。次ページは破裂消火器の写真と詳細





(執筆者:荒井 健一)

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和田 隆昌

災害危機管理アドバイザー。不慮の疫病で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問…

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