防災関連情報

更新日:2002年09月25日

救助ロボット『ロボキュー』 ソフトとハードの微妙な関係

有毒ガスや危険な作業を伴う場所での救助作業の為に研究開発され、改良を重ねてきた『救助ロボット』です。進みゆく最新技術に我々の防災対策はどこまで対応出来ているのでしょう?

文章:荒井 健一(All About「地震・自然災害・火事対策」旧ガイド)

この救出ロボットの愛称は『ロボキュー』。
東京消防庁が所有する無人救助ロボットです。

消防隊員が進入できないような現場で、逃げ遅れた人がいたとき、その救助に威力を発揮します。例えば、二酸化炭素消火設備が作動して、二酸化炭素が区画内に充満しているときは、消防隊員もうかつには突入できません。二酸化炭素は、わずか数呼吸で死に至る危険なガス系消火設備。もしも、このようなところに要救助者が残されてしまっていたら、事態は一刻を争います。

そこで、このロボットの登場! 専用のロボット搬送車に載せられて現場に到着すると、ロボキューは遠隔操作で救助活動をはじめます。

マニピュレータ操作制御装置のモニターには、ロボキューに取り付けられた前方監視カメラ・濃煙内撮像装置などが映し出され、消防隊員はそれを見ながら操作します。要救助者を発見すると、訓練を積んだ消防隊員は操作制御装置のマスターアームという制御装置で、最新式のマニピュレータ(人間の手のように動かす事を目標とした機械の腕)2本を操作して要救助者を緑色の救助台まで移動し、ロボット内に収容するのです。

このマスターアームは、物をつかむ感覚や人の重みを感じる事ができるということです。それでも、マニピュレーターからマスターアームに伝わった感覚を頼りに人を救助したり、瓦礫や障害物を移動させるには作業に熟練した消防隊員でなければ難しいそうです。

無事、ロボット内に救助された人は人体に危険を及ぼす二酸化炭素を吸入している可能性が十分ありますので、ロボキュー内部には常に新鮮な空気が供給されています。(劇物や汚染物でも同じ)

続く



(執筆者:荒井 健一)

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和田 隆昌

災害危機管理アドバイザー。不慮の疫病で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問…

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