災害危機管理アドバイザー。不慮の疫病で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問…
防災関連情報
更新日:2001年06月15日
実際に被災された方々から頂いたメールには、貴重な「生きた情報」がいっぱいでした。防災マニュアルを見るだけではいけないのです。
実際の災害時には、常識と言われる災害マニュアルが役に立たない事があります。
あらゆる被害を想定して作成されている為に、「我が家」には当てはまらない場合が多々あるからです。
家の状態を考えてみただけでも、「築10年以上の家」「新築の家」「木造の家」「鉄筋や軽量鉄骨の家」「耐震措置を計算して作られた家」「手抜き工事をされた家」etc.etc……。
ちょっと考えただけでも、何種類にも分ける事が出来るのに、これらの家の構造の違いを全て想定して「災害マニュアル」を作成していたら、どのぐらいの厚さの本が出来るか分かりませんよね?
「災害マニュアル」を考える方々も大変です。
例えば、直下型の地震などの激しいゆれに襲われた時には「テーブルや机の下に身を隠し、慌てて外に飛び出すな」と、よく言われていますよね。耐震措置の取られたビルやマンションなどでは正しい選択ですが、古い家に住んでいたらどうでしょうか?
気象庁の震度階級関連解説表から抜粋しますと、震度7では「揺れに翻弄され、自分の意思で行動できない」と、規定されています。木造建ての古い家の場合、自分の意思で行動できない程の地震の発生時に、本当に机の下にもぐれるのでしょうか?
それよりも、少しでも動く事が出来る状態でしたら、すぐに逃げるべきでしょう。但し、事前に安全を確認してある出口からです!
震災時、古い木造住宅に住んでいた方々から「気付いた時には家具の下敷きになっていた。」「あと、少し飛び出すのが遅ければ家の下敷きになっていた」などの体験談を頂きました。
全ての木造住宅には当てはまらないにしても、危険性の一つとして想定しておきたいと思います。
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(執筆者:荒井 健一)