家事/家事関連情報

人気作家さんに伺った漆器のお手入れ術(2ページ目)

おせち料理用に漆のお重箱を出す時期がきましたね。漆器はホームパーティに使っても豪華で素敵です。今回はNYの展示会など各地でご活躍の作家、島さんにお手入れ術を教えていただきました。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

漆独特のつややかさを失わないように。画像は紀州漆器の根来塗。((株)島安汎工芸製作所製)

食器洗い乾燥機が×なワケ

ガイド:最近は食洗機OKという汁椀も見かけますが・・・?

島さん:あれは中に木の代わりに耐熱プラスチックを使っているのだと思います。

ガイド:漆が高熱に弱い・・・ということはないんですか?

島さん:業務用でなく家庭用の食洗機なら高温といっても知れてますからその点ではないですね。漆器は熱い汁物を入れても大丈夫なものですから。

ガイド:なるほど、食洗機は熱湯レベルですものね。我が家の機種で85℃くらいです。
でも食洗機で洗うのは避けたほうがよいと書いてあるのですが?

島さん:よくないのは、食器洗い機に使う専用のコンパクト洗剤に含まれている“磨き粉成分”です。あれは漆の光沢を消してしまうんです。クリスタルグラスが曇ってしまうのも同じことですよ。

ガイド:漆器が傷つくとそこから漆が剥げるのしょうか。

島さん:落としたりぶつけたりすると、傷つきひび割れることもありますよね。傷がつくと、その間から水が中に入り込み、中の木に染み込んで木から膨らんでしまうこともあって、そうなるとそこから塗が割れて剥げる元になります。


ガイド:漆の塗りの内側は木でできているのですね。

島さん:漆器は、木材で型を作り、その上に漆を塗って乾燥させ、磨いて、また塗って乾燥させてという作業を何度も何度も重ねて作られます。
このため製作には最低1か月(木型を別の製作所へ発注するメーカーだと約2か月)から、長くて半年かかることもあります。


時間をかけて作られているからこそ重厚さや品だけでなく温かみもある器ができあがるのでしょうか。
つづけて、収納についてうかがいます。 次ページへ!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます