小動物/小さなペット関連情報

ペットビジネス講座 ブリーダーという仕事

ブリーダーは、楽しみながらできるサイドビジネスになると思います。小さなペットにおいては、1番求められている仕事かもしれません。

執筆者:村田 亜衣

今、私が1番のねらい所ではないかと考えているのがこの仕事、ブリーダーです。これだけで生計を立てるとなると難しいですが、サイドビジネスとしては1番やりやすいのではないかと思います。

種を守る仕事

ブリーダーの仕事は、単純にペットを繁殖する仕事ではありません。繁殖するペットの特徴や性質を受け継ぐ子孫を作ることです。そして、その子たちが新しい飼い主のところに行っても困ることのないように人や触られることに馴らし、健康に育てる仕事です。

繁殖する子には、遺伝するおそれのある病気を持つ子や、標準よりも大き過ぎたり小さ過ぎたりする子は使いません。その種類の代表といえるであろう子から繁殖するオスとメスを選び、計画的に繁殖していきます。「子供が生まれちゃったからブリーダーに」なんて考えではダメなのです。

小さなペットのブリーダーは少ない

日本には、小さなペットたちのブリーダーはあまりいません。それだけに、小さなペットたちのブリーダーは求められているところがあります。特に輸入規制のあるげっ歯類や鳥インフルエンザなどで輸入が制限されることのある中型~大型の鳥類に関しては、仕入たくても仕入れることができないペットショップがあるくらいです。

鳥インフルエンザなどのズーノーシスが発生すると、その国から感染対象となるペットを輸入することができなくなります。感染症がおさまってからも安全と確認されるまで数ヶ月かかることがありますので、1度ズーノーシスが発生すると数ヶ月~半年以上、その国から感染対象となるペットの輸入ができません。それだけに、国内のブリーダーが求められているのです。

外来生物法がありますので、種類を問わずブリーダーになることはできません。けれども、あなたが飼っているペットが繁殖できる種類であるならば、ペットショップで聞いてみるといいでしょう。ほとんどすべてのペットショップは、信頼できるブリーダーから仕入れたいと思っていますので、あなたがしっかりペットを飼っているならば、あなたからの申し出を喜んで受けてくださるお店があるでしょう(信頼できるペットショップに卸せるように、ペットショップを選ぶ必要はあります)。

楽しめるサイドビジネス

ブリーダーという仕事は、楽しみながらできる仕事だと思います。ただし、サイドビジネスとして、です。ブリーダーで生計を立てるとなると、繁殖に使うために多くのペットを飼わなければならなくなり、その世話にかかる時間や費用を考えると儲けの少ない大変な仕事になる可能性が高いからです。

あくまで小規模に、自分が可愛がっている子の産んだ子をペットショップに卸すだけにとどめれば、ブリーダーは楽しみながらできるサイドビジネスになると思います。もちろん、ビジネスにするからには飼い方やペットの管理には気を使う必要があります。でも、ペットを可愛がっている人ならば、ビジネスにしなくとも気を使っていると思いますので、すぐにも始められる仕事かもしれません。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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