小動物/小さなペット関連情報

小さなペットと暮らしたい!「はじめてシリーズ」No.9 モモンガと暮らそう!

モモンガってどんな動物なの?一緒に暮らすときの注意点は?飼うのに必要な道具は?などなど、モモンガと暮らしたいと考えている人に知って欲しいモモンガ情報です。

執筆者:村田 亜衣

モモンガってどんな動物?

テト滑空!
滑空する姿はちょっとかっこいいです。
前足から後ろ足にかけて皮膜(ひまく)があり、この皮膜を使って空中を滑空する動物を「モモンガ」と呼びます。ペットショップで見ることのできるモモンガには、「アメリカモモンガ」「タイリクモモンガ」「フクロモモンガ」の3種類があります。どれも体長15cmくらいの片手の平に乗る小さなペットです。

身体のしくみ

モモンガの特徴はズバリ皮膜。この皮膜で木の上など高い場所から低い場所に滑空します。鳥のように羽ばたくことはできませんので、低い場所から高いところに飛ぶことはできません。

木の枝に巻きつけてバランスを取るのに利用することもある長い尻尾も特徴のひとつ。手に乗せた時でも指に尻尾を巻きつけてくることもあります。乱暴に尻尾を引っ張ったりはしないでくださいね。

リスの仲間のモモンガ

アメリカモモンガとタイリクモモンガはリスの仲間。大きさや見た目はあまり違いが無いように思えますが、尻尾で見分けることができます。一般的に、アメリカモモンガは尻尾を垂らし、タイリクモモンガは背中に添うように持ち上げています。

警戒心は強く、ペットショップから迎えた場合には仲良くなるのに時間がかかることが多いようです。これは、ペット用に繁殖されたものではなく、野生の個体を捕獲・輸入して販売されているのが多いから。あなたの家に来るまでにいろいろな苦労をしている場合もありますので、どうか焦らずに、時間をかけて仲良くなるつもりで迎えてあげてください。

基本的に夜行性ですので、活動時間は真夜中~明け方。一緒に暮らし始めたばかりの頃はなかなか姿を見ることもできないかもしれません。でも、馴れてくればもっと早い時間や昼間活動することもあります。

「Flying Squirrel(空飛ぶリス)」という英名を持つモモンガの主食はリスと同じで種子や木の実。市販されているリス用のフードを与えることができます。馴らすためには手からおやつを与えるなどすることも有効でしょう。

日本に野生で生息しているエゾモモンガもリスの仲間です。見られる場所は限られておりますが、旅行に行くときにはあえてモモンガと出会える場所や旅館を探すのも楽しいものでしょう。

カンガルーの仲間のモモンガ

桃太
フクロモモンガはカンガルーの仲間です。
え?カンガルー!? なんて驚かないでくださいね。フクロモモンガはカンガルーと同じ有袋類。名前にある「フクロ」とはメスが子供を育てる育児嚢(いくじのう)という袋をお腹に持っていることからついています。

フクロモモンガは他のモモンガと見た目が大きく違います。グレー、またはベージュの体毛に頭からお尻にかけて黒くラインの入った模様を持ちます。 また、オスはおでこにハゲがあることもフクロモモンガの特徴かもしれません。

このおでこのハゲは男性ホルモンによるもので、去勢をするとオスでも毛が生えてきます。アメリカのブリーダーには、ハゲを嫌う顧客が多いからとオスは去勢をして売る場合があるそうです。

フクロモモンガの主食は果物。英名を「Sugar Glider」というだけあって、甘いもの(Sugar)は大好物です。季節に応じ、旬の甘い果物を主食に与えるといいでしょう。

フクロモモンガはリス科のモモンガよりも馴れやすいと言われています。それは主に野生個体ではなく、ブリーディング個体がペットショップにいるからだと思われます。リス科のモモンガもブリーディング個体であれば馴れやすい個体が多くいます。


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