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自分や自分の家族に合ったペットの選び方……ケージや費用は?

今回は、自分に合ったペットの選び方をご紹介いたします。ペットを選ぶとき、自分の希望ばかり考えてしまってませんか? 自分の希望はちょっと横に置いておいて、自分や自分の家族に合ったペットを選んでみてはいかがでしょうか。

執筆者:村田 亜衣

自分や自分の家族に合ったペットの選び方!

自分や自分の家族に合ったペットの選び方

自分や自分の家族に合ったペットの選び方

ペットを飼いたいと言う人は、ウサギが欲しい、フェレットが飼いたい、と欲しいペットの種類が決まっている人がほとんどだとは思うのですが、欲しい種類が多くてどれにすればいいか悩んでしまう人もいるようです。
そういう場合には、自分が欲しいかどうかではなく、自分に合っているかどうかでペットを選んでみてはどうでしょう?
 

家族構成

ペットは私達の新しい家族になります。
それだけに、他の家族のこともよく考えて選ぶ必要があります。
小さなお子さんがいるのであればハリネズミは子供がなかなか遊べない家族になってしまうかもしれません。 しかし、大人だけであればハリネズミが慣れるまで時間をかけて、楽しい家族となれることでしょう。

子供に人気の高いハムスターも、子供ゆえに世話をするときに噛まれることもあるようです。 大人であれば痛くてもハムスターが口を開けるまで我慢できると思いますが、子供の場合には無理に指を引き抜いてしまい、ハムスターを怪我させてしまうこともあります。
同じように、噛まれた痛さで手を離してペットが落下事故に合うことも珍しい話ではありません。
ペットを扱う私達がどういった対応を取れるか・取れないかはペットを選ぶ前によく考えておくべきでしょう。
 

昼行性or夜行性

家族がいる時間=ペットと遊ぶ時間が昼間の方が多ければリスやプレーリードッグといった昼間活動する動物、夜の方が多いならばウサギやフェレットといった夜行性の動物を選ぶというように、ペットの生活習慣からペットを選ぶこともできると思います。(ペットは家族の活動パターンに自分の生活を合わせてくれる相手ですので、これは選ぶ条件としては順位は低いかもしれません。)

家族全員がバラバラな時間にペットと遊ぶという場合は、一番世話をする人を基準に考えるといいでしょう。 ペットにしてみれば、寝ている最中に掃除されるよりも起きているときにされる方が驚かされないものです。
 

ケージの大きさ

ケージの大きさは?

ケージの大きさは?

ケージは大きければ大きいほど嬉しいのがペットなのではありますが、ケージの置けるスペースには限りがあるものですから、横に広くスペースは取れなくても縦にはとれるならリスやモモンガのような樹上性の動物を選ぶ等、ケージの大きさからペットを考えることもできると思います。
 

友人・知人のペット

そんなつもりは無くっても、飼っているといろいろとペットについて疑問や知りたいことは出てくるものです。そんなとき、親しい友人や知人が飼っているペットと同じ種類であるならば、気軽に聞くことができるでしょう。ペットを選ぶ前に友人にリサーチをして、飼っているペットの種類と特徴、性格等を聞いてみるのもペット選びに多いに参考になると思います。

ペットを飼っていて一番必要となるもの、それは動物病院かもしれません。
飼ってから動物病院を探して大騒ぎするよりも、飼う前に友人・知人に聞いて調べておくと心強いものだと思います。リサーチする場合は、動物病院についても教えてもらうようにしましょう。
 

必要経費

当たり前のことなのですが、ペットを飼うにはお金がかかります。
ケージのように最初に1回かかるだけのものもありますが、エサなどは定期的にかかる費用になります。
このエサ代、言うまでもないことかもしれませんが、ハムスターにかかるエサ代とフェレットにかかるエサ代は違います。また、フェレットはジステンパーの予防接種が必要となりますので毎年定期的にかかる医療費というのも出てきます。飼う前に細かく全てを出すことは無理だとしても、おおまかな費用は計算できると思いますので、毎月、毎年定期的にかかる費用もペットを選ぶ条件に入れてもいいのかもしれません。

ペットの病気には予期できないものもあります。
フェレットの副腎疾患のように避けるのが難しい病気もありますし、ハムスターやウサギ等では飼い方が正しくても遺伝的要因から発病することもあります。
定期的にかかる費用とは別に、緊急の場合に備えてペット用のお金を用意しておく必要はあるでしょう。
 

最初にかかる費用

ペットの種類により、最初にかかる費用は変わります。
ハムスターやスナネズミといった小さなペットであれば、ケージは2,000円~5,000円くらいで用意できると思いますが、フェレットやウサギの場合、専用ケージは10,000円~20,000円くらいします。
リスやモモンガといった高さの必要なペットのケージの場合には、専用のケージでなくとも 鳥かごを2段重ねる等工夫することでケージの値段は安く抑えられるでしょう。

ケージ以外にもエサを入れる容器・水飲みボトルは最初に用意する必要があります。
また、ハムスターやウサギであればケージに敷く敷材も必要となります。
寝場所となる巣箱(フェレットの場合はハンモック等)も最初に必要です。
ペットの種類によって値段は変わりますが、3,000円~10,000円くらいで全部揃えられるでしょう。 ペットショップによっては”飼育セット”としてケージから何から全て揃えて売っているところもありますので、こういうのを利用してもいいかもしれません。

フードは最初だけ少しお金がかかってしまうかもしれません。
すでに同じ種類の子を飼っている・飼った経験がある場合にはフードは決まっているかもしれませんが、 初めて飼う種類の場合にはその子の好みを見つけるために数種類用意する必要があるかもしれないからです。
ペットの種類によりますが、フードは500円~3,000円くらいで買えるでしょう。
 

慣れやすい……?

好奇心旺盛な動物

好奇心旺盛な動物

個人的にはどんな動物でも時間と愛情をしっかりかければ全て慣れてくれ、仲良くなれると思っているので慣れやすさというのがペット選びの条件にはならないと思っています。
けれども、慣らすのに時間をかけられない環境にある方には、フェレットやスナネズミのように好奇心旺盛な動物の方が慣れやすくていいかもしれません。

それでも、慣れるまでにはある程度時間はかかると知っておいて下さい。
ペットショップから連れ帰ったその日にベタベタに慣れ親しんでくれるとは思わないで下さい。
時間をかけて慣らすからこそ飼い主家族とペットの間に絆はできるものです。

慣れるまでに時間がかかった子というのは、慣れてくれたときの感動というのが大きいものです。
最初はハリを立てまくっていたハリネズミがハリを寝かせてくれたときの感動、 警戒して鳴くわ暴れるわだったモモンガが自分を登って来てくれたときの感動、それを思うと 簡単に慣れてくれる子よりも時間がかかる子の方が、慣らしている間にたくさん観察するせいか、 より親密になっているように思います。

慣れやすいと言われている動物種でも、焦ることなく、お互いの絆はゆっくりしっかり作っていってあげて下さい。
 

珍しいのは決して良いことではない!

テレビや雑誌では、まだあまり飼っている人のいないペットをよく紹介しています。
でも、飼っている人が少ないペットが良いペットではありません。
飼っている人が少ないということは飼い方やエサ、病気等の情報が少なく、飼うのが難しいペットなんです。

私達飼う側が新しい物を求めるがゆえに、ペット業者は日本にはまだあまりいないペットというのを 探し、輸入しています。その裏側では傷つきながら捕獲される動物達や輸入時のストレス等で命を落とす動物達がいます。最悪なのは、ひどい状態で密輸される動物達です。彼らは日本に来るまでに傷つき、悲しみ、そして日本に来ても珍しさゆえに飼われることもあり、決して幸せになれるとは言いきれないのです。

私達はペットを苦しめてまで飼いたいとは思っていないでしょう。
もし、自分のためにペットが苦しんでもいいと思うのならば、今すぐペットは手放しなさい。
そんな飼い方は自分にもペットにも悪いものしか与えません。

珍しいペットを飼うことは悪いことではありません。
飼っている人が少ないゆえにたくさん勉強しますし、毎日しっかり観察するようになるでしょう。 そのおかげで、ペットも飼い主も幸せになれる可能性をたくさん得ることができます。
でも、珍しいことだけがそのペットを選ぶ理由であるならば、ぬいぐるみを買ってください。
生きているものは誰かのわがままで一生を振りまわされることがあってはいけないんです。
 

赤い糸を探そう!

ペットと飼い主の間にある赤い糸

ペットと飼い主の間にある赤い糸

”赤い糸”は異性間で使われる言葉ですが、私はペットと飼い主の間にも赤い糸はあると思います。
家族になるということは運命でしかないと思えることってたくさんあるんですもの。
例えば、ペットショップに行くときに「ウサギを飼おう」と思っていたのに、 いざお店に行ってみたらなぜだかすごく気になるハムスターがいて、その子を連れ帰ってしまうことってあるのではないでしょうか?
軽い気持ちで飼い始めたのに気が付いたら無くてはならない存在にペットがなっていたことってないですか?
私はあります。
うちの子になる運命だと言うのに、気が付くのが遅くって辛い思いをさせてしまったこともあります。

飼う前に自分に合ったペットを考えるのはすごくいいことだと思います。
でも、必ずしも考えたとおりにいかないこともあると覚えておいて下さい。
自分の家族になる運命の子、赤い糸で結ばれた相手に出会ったならば、考えていたのとは違っていても どうぞその子を連れ帰ってあげてください。
その子はあなたがお店に来るのをずーっと待っていたんですから。

どんなペットでも、あなたがかけた愛情に素直に答えてくれます。
種類に関係なく、素敵な家族になります。
どんなペットを飼おうか、と考えるのは楽しいですし、調べもするのでいいことだと思います。
でも、自分の希望ばかりで大切なことを見落とさないようにして下さいませね。
 

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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