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サビトマトガエル飼育の基本情報! 床材や餌、お世話の仕方

今回は、サビトマトガエルの基本と飼育方法をご紹介いたします。サビトマトガエルはマダガスカルに生息する赤い地表性のカエルです。名前からわかるように、どの種も褐色から鮮やかな赤色をしていて、派手な印象を受けます。

執筆者:星野 一三雄

サビトマトガエルの基本情報

サビトマトガエル飼育の基本情報

サビトマトガエル飼育の基本情報

 
撮影協力:WILD MONSTER(於:九州レプタイルフェスタ)
サビトマトガエル
学 名Dyscophus guineti別 名:-英 名:False Tomato Frog分 布:マダガスカル東部全長:雄60-65mm, 雌90-95 mm

マダガスカルに生息する赤い地表性のカエルです。

トマトガエル属Dyscophus はヒメガエル科に属するマダガスカルに固有のカエルたちで、以下の3種が知られています。

  • アカトマトガエルDyscophus antongilii
  • サビトマトガエルD. guineti
  • ヒメトマトガエルD. insularis
名前からわかるように、どの種も褐色から鮮やかな赤色をしていて、派手な印象を受けます。

本種は、比較的体色の幅が広く、黄色、褐色、赤褐色などになります。目の後方から体側に明瞭で太い黒色のラインが走ることと背面に暗褐色の三角形の模様があります。また名前からわかるように、背面にはさび色の細かい虫食い状の斑紋があります。近縁種のアカトマトガエルには背面の三角形の模様と目の下に口とつながる暗色の斑紋が欠けている場合が多いようです。

湿潤な森林に生息していて、地表生活をしています。

森林内の小さな水たまりなどに1000-1500個ほどの卵を産み、一ヶ月半ほどで変態して陸上生活に移ります。

かつては近縁で、真っ赤なアカトマトガエルがペットとして流通していたのですが、1987年にCITESの付属書I類に掲載されたため、その代替として本種が大量に流通するようになりました。

いわゆるサビ色ということで名前から想像される印象があまり良くないのですが、選別交配の結果なのでしょうか、流通するCB個体の多くは本家のアカトマトガエルに負けないほど鮮やかな赤色をしている個体が多くなっているようです。

国内でもCB化されているようですが、なんだか最近あまり見かけなくなってきたような気がします。そもそもマダガスカルでの本種の分布も決して広いとは言えませんから、国内でCB個体が中心に流通するのはいいことなんですけど。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • マダガスカル固有種
  • アカトマトガエルの代替として流通するようになった
  • かなり赤い個体も多い
  • 背中の三角形の斑紋と目の下の斑紋があることでアカトマトガエルと区別できる
  • 国内でもCB化されている
 

サビトマトガエルの飼育方法

飼育容器 湿度は保持できていて蒸れないような容器
温度 22~25℃程度がよいと思われる
照明 必要なし
床材 ヤシガラ土や腐葉土、水苔などを組み合わせて湿度をコントロールできる素材のものを厚めに敷く
容器内レイアウト シェルターと水容器を設置。
昆虫食性。
基本的な世話 多湿系地表性カエルの飼育
  • エビの甲羅などに含まれるアスタキサンチンを多く含むエサを与えると赤くなるという噂もある
  • 毎日、夜間に霧吹きをする
  • 常時湿らせすぎにならないようにする
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル2(誠文堂新光社)」「アクアリウム・シリーズ ザ・カエル(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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