両生類・爬虫類関連情報

更新日:2007年08月11日

アルビノ・カミツキガメ

なかなかいい写真がなくて掲載できなかったカミツキガメをやっと紹介です!ってアルビノなんですが...すでに、新たに飼育はできなくなっていますが紹介するくらいならいいでしょう!

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カミツキガメ
画像提供:桔梗屋
※この写真は2005年以前に撮影されたものです

カミツキガメ"アルビノ"

学 名Chelydra serpentina別 名:-英 名:Snapping Turtle分 布:北米(カナダ南部)から南米北部(コロンビア、エクアドル)甲 長:40cm程度 49.4cmとも言われる

ワニガメと並んで「日本でも野生化してしまった大きくて、危険なカメ」と烙印を押されてしまった不遇のカメ・カミツキガメの美しいアルビノ(色彩変異)個体です。

北米から南米にかけて広く分布をしていて、カミツキガメChelydra serpentina として以下の4亜種に分けるのが一般的です。

  • ホクベイカミツキガメCommon Snapping Turtle Chelydra serpentina serpentina ・・・基亜種。カナダ南部からフロリダ半島を除くアメリカ合衆国南東部まで分布
  • フロリダカミツキガメFlorida Snapping Turtle C. s. osceola ・・・フロリダ半島
  • チュウベイカミツキガメMexican Snapping Turtle C. s. rossignonii ・・・メキシコからベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス西部
  • ナンベイカミツキガメSouth American Snapping Turtle C. s. acutirostris ・・・ホンジュラス北部からコロンビア、エクアドル
ただし、チュウベイとナンベイは、それぞれをC. rossignoniiC. acutirostrisとして独立した種とする場合も多いようで、海外ではそうしていることが多いです。それぞれの亜種を外見から見分けるのは、一般的には難しいのですが、国内で流通したのはほとんどがホクベイとフロリダであるようです。写真個体も亜種はわからない状態で写真を入手したのですが、おそらくフロリダかホクベイであると考えられます。

幼体のうちは、ワニガメのように背甲の各甲板が中心部から峰状に尖りますが、成長につれて他のカメのようになめらかになっていきます。ただし、成体でも後方の甲板は突起状に尖った特徴を残しています。

頚部や四肢には皮膚の突起が多数発達し、これが尖っているかどうかで亜種を見分けることができると言われています。

頭部は大きく口の先端は鈎状に曲がっていますが、ワニガメほど著しくはありません。また下顎には1対(チュウベイは2対)のヒゲのような突起があります。一方、尾はワニガメ同様に長く、大型の突起状の鱗が発達しています。

色彩には個体差が多く、基本的には明褐色から暗褐色をしています。

山地渓流などの流れが速い場所を除く、ほとんどの淡水域に生息していますが、特に水生植物が繁茂している場所や、倒木などが沈んでいるような場所を好むようです。また底が砂や泥になっている場所も好むようです。

主に水中で生活していますが、野外では陸上に上がっている姿なども観察されます。またワニガメと異なり、餌を待ち伏せるタイプではなく徘徊して餌を探し回る生活をしています。

分布が広いので、繁殖期はさまざまですがホクベイでは4月から11月までの長い期間に交尾を行い、翌5-6月に産卵を行います。ホクベイでは1シーズンで1クラッチしか産卵を行いませんが、平均して20-40個、最大で100個前後を産むこともあるようです。卵は23-33mmで球形をしていて、55-125日(一般に75-95日)程度をかけて孵化に至ります。孵化した幼体は甲長24-31mmで、最速でオスは4-5年、メスは4-7年ほどで甲長150mm前後になると繁殖が可能になるようです。

孵卵時の積算温度によって性が決まる温度性決定(TSD)が知られており、20℃でメスのみ、21-22℃で両方、23-24℃でオスのみ、25-28℃でオスに片寄った両方、29℃以上でメスのみになることがわかっています。

食性は自然では肉食に片寄った雑食性であり、植物質もよく食べているようです。さまざまな水生動物を食べていて、死肉なども食っているようです。

性格は臆病で、危険を感じると逃げるのですが、逃げられないと悟った場合は、大きく口を開けて威嚇だけでなく咬みついて身を守ろうとします。

以前は、孵化直後の小さくてかわいらしい個体が安価に大量に販売されていて、大変な人気がありました。

しかし、その結果ミドリガメ同様に、多くの心ない飼育者たちから捨てられ「野良カミツキガメ」を増やしてしまいました。

現在までに、千葉県の印旛沼で野生での繁殖が確認されたため、平成17年6月に「特定外来生物」に指定され、以降国内での飼育や流通が禁止されることになりました。とにかく、国内で初夏から秋にかけて風物詩のように「路上でカミツキガメを捕獲」みたいなニュースが報道され、さすがに食傷気味であります。

しかし何よりかわいそうなのは、捕獲されたカミツキガメたちの末路です。そのまま冷凍庫で殺処分ですから。罰しなくてはいけないのは、それを捨てた飼い主なのですから。

人気があったことからもわかるように、非常に魅力的なカメです。現在、無許可で飼育を続けている方も、きっといると思いますが、ぜひ最後まで大切に飼育をし続けて欲しいと思います。だって、よく考えたらムチャクチャ貴重なカメ、ということになるわけですから。

で、実際に危ないカメなのかどうなのか。実は、私は以前(2005年よりも前)に30cmほどの大きさのカミツキガメを捕獲したことがあるのですが、やっぱりコワかったです。もちろん、私自身が扱いなれていないからなんですけど。やっぱり、普通の人が道とかでばったり出会ってしまったら、ムリですね。

しかし、この写真の個体、今頃どうしているんだろう...幸せに暮らしていたらいいんだけど。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 原産は南北アメリカ大陸
  • 4亜種に分けられているが、南米産と中米産は別種とされることが多い
  • 飼育はしやすいが、新たに飼育することは禁止
  • 咬みつくことは咬みつく
  • ニュースなどでは「70cm」とか言われるが、それは首や尻尾を伸ばした時の長さ
飼育の基本情報
特定外来生物法により新たな飼育は禁止されています
※各種情報は「ビバリウムガイドNo.10(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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星野 一三雄

5歳でのミドリガメ飼育を最初に、物心ついた頃から、三度の飯より生き物好きの暮らしを送る。両性爬虫類の…

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