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ベトナムクシトカゲ!爬虫類・トカゲの基本的な知識と飼い方

今回はベトナムクシトカゲについて解説します。ベトナムクシトカゲ、爬虫類の中でも地味だ地味だと思ったらとんでもない! そんなに値段も高価でもなく、樹上性トカゲの割には飼育もしやすいらしいのでオススメのトカゲです! 飼育方法などを紹介します。

執筆者:星野 一三雄

ベトナムクシトカゲ

ベトナムクシトカゲ

 

ベトナムクシトカゲの基本情報

学 名Acanthosaura capra別 名:-英 名:Mountain Horned Dragon, Green Pricklenape Agama分 布:ラオス、ベトナム(その他の周辺地域にも分布している可能性が高い)全 長:30cm前後

目の後ろに角のような針状突起が目立つクシトカゲの仲間の一種です。

東南アジアに分布するクシトカゲAcanthosaura 属の仲間は4種が知られており、どの種も本種のように目の後ろに針状の突起が目立つ樹上性のアガマです。

目の後ろの針状突起は他種よりは短いのですが、後頭部から背中の針状のクレストは、特に成熟したオスで発達します。一般にクシトカゲの仲間は、体色は暗緑褐色が基本で地味なイメージなのですが、本種は成熟するとメスが上の写真のように非常に明るい黄色になり大変美しいトカゲになります。一方、オスも緑が強くなりクレストや頭部が赤みがかるとともに頬周辺がブルーに発色し、これまた美しくなります。ただし、これらの体色は個体差あるいは個体の状態によって大きく異なり地味なままの場合も多いようです。

標高1300-1800mの、コケ類、シダ類などが多く生えているような熱帯雨林に生息しています。基本的に樹上性ですが、比較的低い場所でよく見られるようです。

餌は昆虫食ですが、クシトカゲの仲間は地表で活動することも多く、ミミズなどの地中性または地表性の生物なども食べているらしいので本種もそう考えられています。

卵生で本種に限った記録はないようですが、クシトカゲ類は多産傾向が強く数クラッチにわけて最大で16卵程度を産むようです。孵化日数は24℃で170日程度のようです。

繰り返すようですが、クシトカゲの仲間って地味な感じで目の上の角くらいしか特徴がないと思っていたんですが、こんなに美しくなるなんて知らなかったです。こんな色を発色させられるように、しっかりと状態よく飼育したいものですね。そんなに高価でもなく、樹上性トカゲの割には飼育もしやすいらしいのでオススメのトカゲです!

赤っ恥をかかない程度の知識

  • 東南アジア産
  • カメレオンのように体色を変えることができる
  • 色彩には変異が大きくあまり雌雄差もないらしい
  • 導入直後の立ち上げに苦労する
 

ベトナムクシトカゲの飼育方法

≪飼育の基本情報≫

<飼育容器>    
60cmクラス以上の水槽、自作の木製ケージなど。側面を金網張りなどにした通気を確保できる容器

<温度>    
基本の温度を25-28℃前後としてホットスポット部は28-30℃程度にする。夜間は20℃を下回らない程度

<照明>    
紫外線灯とバスキングランプが必要だがあまり強い光は好まない

<床材>    
ヤシガラ土など保湿性があるものを厚めに敷く

<容器内レイアウト>    
登り木になるような木の枝を配する。水入れはそのままでは飲まない可能性があるのでエアレーションやドリップ式などの工夫をする

<餌>    
昆虫類。2-3日に1度。ピンセットで給餌する。

<基本的な世話>    
樹上性トカゲの飼育に準ずる
購入の際に調子が良い個体を選ぶ
一日のうちで湿度が100%になるようなタイミングを作る
木漏れ日のような明るい場所と暗い場所を作る
高温になりすぎないように注意する

※「飼育の基本情報」は「ビバリウムガイドNo23(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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