寺・神社/東海・甲信越・北陸の寺・神社

東海・甲信越・北陸の寺・神社

東海、甲信越、北陸には、それぞれに個性的な神社や寺があります。地域ごとの歴史も長く、由来を調べると興味深いです。また、門前町も多く見られ、お参りのついでに食べ歩きもできます。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

東海、甲信越、北陸の寺 と神社

関西や関東とはまた違った文化を持つこの3つのエリアにも、よい神社や寺が数多くあります。東海地方は、西側は関西に近いこともあって、伊勢神宮や熱田神宮のような日本の歴史に深くかかわる神社があります。

甲信越には、日本の宗教の源流のひとつである山岳宗教の聖地が多いです。とりわけ長野県には、善光寺や諏訪大社など、たいへん歴史の古い神社仏閣があります。たくさんの宿坊を持つところもあり、滞在してゆっくり歩くこともできます。

北陸でもっとも有名なのは、曹洞宗の総本山である永平寺です。福井県では、優れた仏像が多い小浜市などもおすすめです。

今回の記事では、広範囲で歴史も多岐に渡るこれらの地域にあるおすすめの神社仏閣をご案内します。

東海地方のおすすめの神社と寺

伊勢神宮(三重県伊勢市)
伊勢神宮とは、伊勢の宇治の五十鈴(いすず)川上にある皇大神宮(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)、山田の原にある豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)と別宮など125社神社の総称です。通常のお参りの際は、まず外宮に行き、その後で内宮に回るのが古来からの慣わしです。外宮に祀られる豊受大御神(とようけおおみかみ)は、神々にたてまつる食物を司る神で、内宮の神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。

伊勢神宮のもっとも大きな行事は式年遷宮です。正殿(しょうでん)をはじめとする建物全てを新造し、さらに殿内の御装束(おしょうぞく)や神宝(しんぽう)を新調して、神儀(御神体)を新宮へお遷しします。これは、持統天皇の御世から行われている大祭で、20年に一度行われます。次回の開催予定は2013年です。

※内宮の近くにあるおかげ横丁は、昔の町並みが再現された新しい門前町で、名物の赤福餅をはじめとするお土産が買えます。

熱田神宮(愛知県名古屋市)
三種の神器のひとつである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)をご神体として祀る神社です。日本武尊(やまとたけるのみこと)は東国を平定して都に帰る途中、神剣を名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたまま、三重県亀山市で亡くなられ、尊のお妃である宮簀媛命が、神剣をここ熱田の地にお祀りになりました。大都市にあるため、初詣に訪れる人が多いことでも知られます。近くに、あつた蓬莱軒など、名古屋名物ひつまぶしの店もあります。

大須観音(愛知県名古屋市)
もともとは岐阜県羽島市の大須というところにあった寺で、徳川家康が現在の場所に移しました。周辺には門前町が形成され、芝居小屋なども立ち並んで、江戸時代から昭和にかけて、名古屋の浅草のような存在でした。名古屋は空襲によって大きな被害を受け、当時の建物は残っていませんが、今も周辺には大きな商店街や神社仏閣があり、往時の面影を伝えます。

名古屋大須商店街公式HP

豊川稲荷(愛知県豊川市)
日本三大稲荷のひとつとして有名ですが、本来は、千手観音を本尊とする妙厳寺という寺です。山門の守護神として祀られる陀枳尼天(ダキニテン)が稲荷神の本地仏であることから、豊川稲荷と通称されます。お稲荷さんは商売繁盛の神として庶民にも人気があったため、江戸時代には、こちらもたいへん賑わいました。周辺の門前町では名物の稲荷寿司も食べられます。

豊川稲荷商店街HP


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