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キボシイシガメの基本情報と飼育方法……小型の水性ガメ!

今回は、キボシイシガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。キボシイシガメは、北米に分布する、黒地に黄色い斑点が美しい小型の水性ガメ。食性は雑食で昆虫類や甲殻類などから藻類まで幅広く食っているようです。

執筆者:星野 一三雄

キボシイシガメの基本情報

キボシイシガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:キボシ亀男

キボシイシガメ
学 名Clemmys guttata別 名:-英 名:Spotted Pond Turtle分 布:北米(カナダ南東部、イリノイ州とミシガン州の北東部からメーン州南部およびフロリダ州北部)甲 長:最大12cm

北米に分布する、黒地に黄色い斑点が美しい小型の水性ガメです。特徴である黄色い斑点は成長につれてその数が増加しますが、ピークを過ぎると減少したり消失したりすることもあるようです。また頭部や頸、四肢の下面が黄色からピンク色に染まり美しさに拍車をかけています。

自然下では浅い水場を好み、湿地や森、平原に囲まれた水場に生息しています。基本的に水性傾向が強いのですが日光浴を行うために陸地に上がることも多いようです。食性は雑食で昆虫類や甲殻類などから藻類まで幅広く食っているようです。

一般に孵化後3年から5年ほど、甲長7cmから9cm程度に成長すると成熟し繁殖が可能になります。5から7月にかけて産卵し、1クラッチあたり3から8卵を産みます。卵は50日前後で孵化に至ります。

美しいカメで、アメリカでの分布域も東部で人口が多い場所でもあることから以前より人気が高かったため飼育に関する情報も多く、CB化もすすんでいます。ただしアメリカでは保護の対象になっており野生の個体は流通しにくくなっています。特別な保温も必要ないために日本での飼育に適したカメといえるでしょう。

私の友人もキボシイシガメをコンスタントに毎年繁殖させていますので、日本でも国内CBが各種イベントなどでも多くの個体が見られるようになってきました。今は結構、高価ですがだんだんと初心者でも購入しやすい価格になってしまうのかもしれません。ま、でもあまり安くなって粗末に扱われるようになるのは悲しいことですが。
 

キボシイシガメの飼育方法

飼育容器
大きさによって60~120cmクラスの水槽や衣装ケースなど。

温度
室温に任せてよい。ただし幼体は保温した方がよい。ホットスポットは設置する

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
特に必要なし

容器内レイアウト
ケース内の3分の1程度を陸地にして、背甲の高さ程度の水深の水場にする


配合飼料でよい

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法さらに

  • 日本でも周年屋外飼育が可能
  • 冬は冬眠が可能
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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