両生類・爬虫類関連情報

更新日:2005年04月06日

Part9 207件のパブコメ

緊急記事です。特定外来生物法によって規制の対象となる種のリストに関して募集されていたパブコメの結果が発表になりました。併せて指定の第二陣の開始である第3回専門家会合も開かれました。

全国の両爬ファンのみなさん、コンニチハ!

今日、ふっと環境省のサイトを見たらお待ちかね、2月3日から3月2日の間に募集されたパブコメの結果が発表になっていました。

パブリックコメント結果from 環境省

初めての方は、ガイド記事初めての「外来生物法」をお読み下さい。

今回は、その紹介と、本日(4月6日)に行われた第3回専門家会合の話題をお送りいたします。

なんと応募総数113,792!!!!

今回発表されたパブコメは1月31日の第2回特定外来生物の選定専門家会合でリストアップされた指定対象種の候補種に関する意見募集でした。
※詳しくはこちら

その前の7月から8月にかけて募集されていたパブコメ(くわしくはこちら)では、応募総数9000件で、そのうち両爬関係は7件という心細さ...全体の0.08%!

さて、今回の結果は...なんと応募総数が113,792件!まさに満員御礼!その中で問題の両爬関係の意見はというと...なんと207件!百分率にして、堂々の0.18%!!!やったー前回よりも倍増です!
って、おーい!みなさーん!
本当に良いんですかー?
だいたい、結果を見るとブラウンアノールからタイワンハブまでの回答数が一緒じゃん!もしかして同一人物?そのうちの一人はたぶん某サイトのガイドだろうけど...

というわけで、ちょっと拍子抜けしちゃいました。あんまりみなさん心配してないんだなぁ、と実感です。

でも、何より環境省のみなさん、このクソ忙しい年度末に11万件もの意見を読んで集約作業、本当にご苦労さまでした。

パブコメ結果の内容は

正直、パブコメの内容も拍子抜けでした。
提出された意見は、そりゃみなさん必死ですから、なかなか説得力があるモノが多かったのですが、それに対する環境省のコメント(「対応の考え方」)がちょっと...。
バス問題でヘトヘトなんでしょうね。

どうしても、この結果を見ると「パブコメなんか出しても無駄」って気がしてしまいます。
しかし、それでもやはり私たちの意見や考え方は表現するべきでしょうし、環境省もその意見にはしっかりと耳を傾けるべきであると考えます。

誤解を招くような言い方になっていますが、私自身は、この法律自体には賛成の姿勢です。
これまでの、一部の無責任な飼育者や流通業界のツケがこんな形で回ってきているわけですから、このような規制は、この世界の自浄作用が期待できるからです。
しかし、今回の最大の失敗は、私たちが真剣に考えを巡らせる前にさまざまなことが決まってしまったことでしょう。
ですから、パブコメを利用して、どうすればこの法律が正常に運用され、私たちが遵守できるようにするかをみんなで考える時なのではないかと思うのです。

第3回専門家会合

さて、今回のパブコメの結果は本日行われた「第3回特定外来生物等専門家会合」に合わせて作成されました。
この会合に関しては、私もうっかりしていてアナウンス記事を忘れてしまっていたのですが、実はかなり重要な会合と言えます。

言うまでもなく、先だって行われた第2回専門家会合で特定外来生物として指定された(予定)以下の種は、 6月1日の施行をもって、飼育や繁殖、売買や譲渡そして輸入が禁止されるわけです。

・カミツキガメChelydra serpentina
・グリーンアノールAnolis carolinensis
・ブラウンアノールAnolis sagrei
・ミナミオオガシラBoiga irregularis
・タイワンスジオElaphe taeniura friesi
・タイワンハブProtobothrops mucrosqamatus
・オオヒキガエルBufo marinus


実際にカミツキガメ以外は、これらの種を飼育している飼育者というのは、多数派ではないでしょう。
しかしながら、これらの種はあくまでも「第一陣」であり、今後半年ごとにあらたに規制の対象となる種の選定作業が行われる予定なのです。ですから、いつ自分の飼育している両爬が規制の対象になるかもしれないのです。

その規制の対象となる特定外来生物種の指定の「第二陣」を選定する作業の始まりが、今回の「第3回専門家会合」なのです。
まだ議事録は公表されていないのですが、どうやら
・第二陣の選定は、第一陣の中の「要注意外来生物リスト」にあがっている種が中心
になることが確認されたらしいということ。
つまり、第一陣の要注意外来生物リストでは

特に注意を要する外来生物
・アカミミガメTrachemys scripta
・ウシガエルRana catesbeiana

注意を要する外来生物
・ワニガメMacroclemys temmincki
・チュウゴクスッポンPolodiscus sinensis sinensis
・グリーンイグアナIguana iguana
・シロアゴガエルPolypedates leucomystax
・アフリカツメガエルXenopus lavis
・ヨーロッパミドリヒキガエルBufo viridis
・テキサスミドリヒキガエルBufo debilis
・ナンブヒキガエルBufo terrestris
・ガルフコーストヒキガエルBufo valliceps


一年後には、これらの生き物の飼育に許可が必要になり、それから先はあらたに愛玩目的では飼育できないし、購入も売買も繁殖もできなくなるかもしれないんです。

どうすれば、私たちがこの法律を遵守できるようになるのか。
いよいよ本気で考えなくてはいけないのではないでしょうか?

<参考サイト>
環境省
特定外来生物法の普及啓発用ホームページ from 環境省
パブリックコメント結果from 環境省

<ガイド記事>
初めての「外来生物法」
パブコメ結果!
「外来生物法」ご意見募集!
両爬専門家会合開始!
第1回両爬専門家会合結果!
ほぼ決定!!規制対象種
パブコメを出そう!
考えよう施行規則!
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この記事の担当ガイド

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星野 一三雄

5歳でのミドリガメ飼育を最初に、物心ついた頃から、三度の飯より生き物好きの暮らしを送る。両性爬虫類の…

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