爬虫類・両生類/餌動物飼育繁殖図鑑

その3 餌ミミズを殖やす!!(実践編)

さて、前回に引き続き、しつこいようですが両爬の餌としてのミミズ飼育の可能性を模索します。果たして、ミミズは両爬の餌になりうるのか!?

執筆者:星野 一三雄

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全国の両爬ファンの皆さん、コンニチハ!!
さて「餌ミミズを殖やす!!」の後編です。今回は、ミミズの飼育繁殖の具体的な方法をご紹介しましょう。

▼ミミズ飼育の基本
今回は、釣り餌用に普通に流通しているミミズである俗称「赤ミミズ」L.rubellusと、私の友人が長年、餌用に自家繁殖を行っているフトミミズ科の一種の養殖法を考えていきますが、どちらも基本的な方法は同じです。
特にL.rubellusはさまざまな用途のために大量に養殖されていますので、その方法も確立しています。確立された一般的な方法は、商業ペースのための大規模養殖法ですから、それを私たち飼育者の個人レベルにアレンジしてみます。
◇飼育容器
30~40cm四方の深さのある発泡スチロールの箱がもっとも安定して飼育できるようです。その他にも70cmの大きさの衣装ケースなども利用できるようです。
L.rubellusの飼育ケース(衣装ケースの利用)フトミミズ科の一種の飼育ケース(発泡スチロール箱の利用)


◇フタ
ミミズは脱走の名人ですので、何らかのフタが必要になります。発泡スチロール箱の場合は、その箱に普通についているフタがいいでしょう。特に空気穴は必要ないようです。

◇床材
基本的には畑の土や山の森の中の土のような黒土の類が好まれるようです。土の深さは容器の大きさにもよりますが、20~25cmほど。L.rubellusの場合は柔らかめの土が好まれますが、フトミミズ科の場合はやや硬くしたほうがよいようです。これはフトミミズ科の種類は、比較的深い巣穴に依存する生活を送るからと考えられます。ですから彼らの快適な巣穴を壊さないような心遣いが必要になるわけです。

◇餌
ミミズは土の中の有機物を食べて暮らしています。ただし種によってはそれが植物体の分解しかけた残骸を好んだり、完全に分解して土と同化した有機物を常食としていたり、若干、差があるようです。
今回、私がL.rubellusのことを聞いた方は、大学病院で大量に発生する実験動物の排泄物、つまり動物の糞の処理にミミズを使うところから、その研究が始まっているのですから、そういうものも餌として使えるわけです。ちなみに、研究の結果では牛糞がもっともミミズが好み、鶏糞はあまり好まなかったという結果が出ているそうです。
さらに分解しかけの植物体を食う場合も、多少の植物の種類に対する選り好みがあることがわかっています。特に、基本的にミミズがあまり食べようとしないのは針葉樹の残骸であることがわかっています。
というわけで、餌ははじめによく熟成された腐葉土を利用し、その後は野菜のくずや茶の葉などを与えればいいようです。何にしても発酵が進んでいるほど、つまり分解が進んでいるほどミミズは餌を食べやすくなるのは当然です。広葉樹の枯れ葉はもちろんいい餌ですが、硬いままでなく数日間水に浸しておいたものを使うといいでしょう。

◇水分
結構悩むのが水分の補給です。あまり与えすぎてもミミズに悪影響があると考えられるからです。しかし水の与えすぎは、容器内の床材を深く保つことでクリアできます。したがって、結局は適当ですが、表面が乾いてしまう直前に、ジョウロやペットボトルなどで給水すればいいでしょう。

更新日:2004年05月07日

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