爬虫類・両生類/両生類・爬虫類の飼い方

その11・世話 彼らの視点!気持ちを理解!!

初級者向け飼育講座「コトハジメ」の最終章です。両爬飼育における毎日の世話ってどんなことをしなくてはいけないの?の疑問に答えます!しかも「星野の一日」のおまけ付きです!

執筆者:星野 一三雄

全国の両爬飼育初級者の皆さん。こんにちは!長々と続けてきたコトハジメも遂に最終章となりました!!ホントに今までおつき合いいただきありがとうございました。
最終章のテーマはズバリ「世話」です。

もちろん、両爬の世話なんて種類や個体、その人のライフスタイル、飼育の目的などなどによって異なるものですから「コレっ」なんていうのはありません。でも、種類や飼育者がどうであれ命あるものを健康に、そしてできるかぎり幸せにしてあげるというのは共通しています。そんなことを第一に考えながら、両爬を飼育するときの一般的な世話に関して紹介していきましょう。

▼世話の最大のポイントは...?
さて日々の世話の具体的な話の前に、いきなり核心に迫ります。いろいろな考え方があることは前提として、私の個人的な考え方は
「両爬の世話は『彼らと同じ視点で、彼らの気持ちを理解して』」
です。
もちろん、そんなことは不可能ですし、理解するほどの感情を彼らが持っているのかは疑問です。

でも、これを私の飼育の「師匠」から聞かされて、そのスタンスに立って、そういう努力をするようになってからはうまく飼育ができるようになってきたような気がしますし、何よりも飼育が楽しくなりました。
それでもまだまだ失敗は多いし、勉強をしなくてはいけないこともたくさんありますが、これからもこの気持ちを忘れずに行こうと思っています。
同じ視点・気持ちの理解を忘れずに

▼私の一日
ですから両爬は飼育というよりも両爬たちと生活を一緒にする、と考えることができるかもしれません。じゃ、その一緒の生活とは具体的にどんな感じなんでしょう?
ここでは例として私の一日を紹介してみましょう。
05:00・・・タイマーで照明関係点灯
05:30・・・起床後、スキンク・カナヘビに給餌。二日に一回水容器の水を交換
06:00・・・出勤
08:00までに学校(職場)到着
17:00以降、空き時間を利用して職場で飼育中のヘビとカメの世話。
     マウスを解凍している間にカメに給餌。
     ヘビの給餌は一週間に一回。給餌をしない日は水の交換。
     および床材交換。ヘビへの給餌は置き餌。
     カメはベランダ飼育なので水道の蛇口から水を流して水交換。
21:30までに帰宅。ヘビの餌を解凍開始。
     ヤモリ類・両生類に給餌と給水。
     コオロギとミールワームに給餌。
     ヘビに給餌。ハムスター(餌じゃないですよー)に給餌。
     その後、食事。PCでメールチェックとAAJの仕事
25:00就寝。
と、まあ、私もわかったようなコトを言っても、こんな風に機械的かつ能率的に毎日を過ごしているわけですが。
私の場合は小さくて細々したものを自宅と職場で100匹程度の飼育ですので、一日で延べ3時間半ほどの時間を世話に費やしています。
もちろん、恥ずかしい話ですがこれで十分であるとは言えません。もっと一日が長かったらなー、っていつも思っています。

最初からこんなに多くの数を飼育することはないでしょうけど、少数でも、多数でも異なるのは一匹にかける時間の違いだけです。日々の世話は「給餌(餌動物の世話含む)」「給水」「掃除」そしてそれらの時間を利用しての「個体観察」が基本です。給餌給水はこれまでの「コトハジメ」を参考にしていただくとして、以下に「掃除」と「個体観察」に関して考えてみましょう。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます