猫関連情報

更新日:2006年01月14日

猫の多発性嚢胞腎(PKD)

腎臓に嚢胞(嚢胞液という液体が詰まっている袋)がたくさんできる先天性腎疾患です。猫では、常染色体優性遺伝:家族性の遺伝疾患であるとされています。

4.エコー(超音波診断):心臓

最初に心臓を重点的に診ていただきました。
エコー診断は、赤坂動物病院に来院されていた北里大学の上地先生が実施してくださいました。

心臓のエコー検査
心臓のエコー検査
北里大学の上地先生による
心臓のエコー検査

5.エコー(超音波診断):内臓

赤坂動物病院医療ディレクター石田先生による、内臓のエコー検査です。
ワカバちゃんの嚢胞はしっかり画面に映し出されました。
まるで教科書に登場するかのようにはっきりと黒い水のかたまりが何個も見えました。
ワカバちゃんの腎臓は4~50%機能しているのではないか?という診断です。

内臓のエコー検査
内臓のエコー検査
石田先生による
内臓のエコー検査

6.尿検査

ワカバちゃんの尿比重は1.045でした。尿の色もきれいな黄色で、今のところ腎臓の残ったネフロンががんばって仕事をしていることがわかりました。
今後も定期的(2ヶ月ごと)に尿検査を行うよう、先生から勧められました。

尿検査
ワカバちゃんのオシッコは
きれいな黄色でした


猫ドックの結果

今回の検診で、ワカバちゃんに多発性嚢胞腎(PKD)以外の異常は見つかりませんでした。少し歯石がつき始めていたので、歯磨き指導を受けました。

ワカバちゃんは1歳から療法食のK/Dを食べ続けています。
今後も、引き続き食事で腎臓にかかる負担を軽くして、たくさんお水を飲ませて残っている腎臓の組織の負担を軽くしてあげることが必要です。
そして、定期的に尿検査を行い、もし尿比重に異常が見られるようになったら、輸液を開始する必要があるでしょう。

歯磨き
歯をきれいにしましょうね♪

丁寧に全身の検査を行っていただき、腎臓以外問題がないことがわかり、ワカバちゃんのママさんは少し安心できました。
取材にご協力いただいた赤坂動物病院さま、ワカバちゃんのママさん、本当にありがとうございます♪

最後に、繁殖を行っている方へ

私自身がブリーダーとして、人間が関与して子猫を生ませる=繁殖を行うのであれば、防ぐことができる遺伝病に対しては正しい知識を持って対応しなければならないことを痛感しました。
私は繁殖をすることは自分のエゴだと自覚しています。
人間がすべてを取り仕切ってアレンジする以上、検査等で事前にわかることはすべてクリアするべきではないか、と思います。
多発性嚢胞腎(PKD)はエコー診断で簡単にわかる病気です。
エコー検査は麻酔を使うことも、毛を剃る必要もありません。

繁殖をされている方は、安心料と思って是非一度検診を受けてください。

→次回は「猫の腎臓と腎機能の状態を知るための検査」についてです。

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<関連リンク>
赤坂動物病院
ペルシャ/エキゾチック・ショートヘアにおける 常染色体優性遺伝嚢胞腎
遺伝性疾患(遺伝病)について
嚢胞腎による腎萎縮
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岩田 麻美子

猫との付き合いは40年以上。元・猫のブリーダーとしての17年の経験を生かし現在は東京都動物愛護推進員…

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