猫関連情報

更新日:2004年10月10日

ネコの健康・ネコの病気−Vol.3 ネコの肥満とダイエット

太めのネコは可愛いけれど…でもそれで身体に負担がかかって、病気になってしまっては大変!ネコの肥満とダイエットについて考えてみましょう!

ダイエットが必要な体型ですねぇ。
痩せているネコよりも太めのネコの方が可愛く見えて好き~~と思われる方も多いでしょう。
かくいう私も、太めのネコの方がお気に入り。。。
ですが、人間と同じく、ネコにとっても肥満は大敵です。
そして肥満が、様々な病気の要因になりやすいのも人と同じです。

寒さが厳しくなってくるこれからの季節、ネコたちの身体は本能的にエネルギーを蓄積し始めます。
本来、ネコの狩りは待ち伏せして飛びかかるスタイルなので、あまり持続力を必要としません。またネコの祖先は砂漠地帯を生き延びてきましたから、できる限り身体を休めて体力を温存する本能が備わっています。
ですから、人間と一緒に生活して食餌の心配のない生活をおくっているネコは非常に太りやすい動物と思ってよいでしょう。

さて、太めといっても、ネコ本来の骨格・体型によって許容範囲が違ってくるでしょうが、どのような状態だと肥満とされダイエットが必要なのでしょうか?

ネコの肥満の見分け方

ネコを四つ足で立たせます。
ネコを真上から見たとき、体の線が瓢箪のように肩よりお腹がかなり出っ張っている
      →即ダイエット開始!
背骨を手で触わることができますか?
      →背骨にまで脂肪を感じたらこれまた即ダイエット開始!
続いて…
あばら骨の存在がまったく感じられない、おまけにお腹につかめる脂肪の塊
      →やっぱりダイエットが必要!
あばら骨の存在がほとんど感じられない、でもお腹の脂肪は少ない
      →筋肉質でがっしりした体型でしょうか?ダイエットは必要ないかな?

しかし、見た目・触っただけではわからない「隠れ肥満」のネコもいます。
肥満が問題になるのは成長期を過ぎて~中年にかけてですので、健康診断の時にでも獣医師に肥満ではないかきちんと診察して頂くとよいでしょう。(触って肥満と感じられないネコの肥満検査は、レントゲンやエコーでの検査が必要になります)

成熟したネコ、特にオスネコにはジョウルと呼ばれる頬から顎にかけての筋肉が発達して顔が膨らんだように見える子がいます。太ももの内側の皮膚がタルタルでだらんとしている子もいます。しかし、これは肥満ではありません。
ケンカ時などに噛まれても致命傷にならないように、大きな血管を守るために自然に備わった防御服のような役割です。太ももの内側、お腹の皮膚がタルタルしていたり、伸びやすいのは正常ですから、引っ張ってみて感じられるのが皮膚(+少しのお肉)であれば、肥満ではありません。

肥満とは、適正体重を15%以上増えた状態をいいます。
(適正体重はそれぞれのネコの体型・骨量によってかなりの違いがあります。)
なぜ15%かというと、これを超えた当たりから身体に悪影響が出始めるからです。
適正体重とは、通常のネコの場合成熟してから1歳程度まで(不妊手術を行う前)までの体重といわれています。しかし、成長に2-5年ほどかかるネコ種もいますので、全てには当てはまりません。

肥満の原因

肥満の一番の原因は、必要カロリー以上に食べてしまうことや運動不足です。しかしそれ以外にも元々太りやすい体質であったり、遺伝的なもの、環境の変化などによるストレスでの過食、また出産後、妊娠中と同じように食べ続けてしまうなど様々な要因があります。

不妊手術をすると太る、とよく聞かれるかもしれません。
もちろん、手術をしてしまうことで代謝が落ちたり、ホルモンバランスが狂ってしまうことも一因ですが、女の子を求めて~~男の子を求めて~~という煩悩に振り回されている間のネコは、ほとんど食餌をとりません。頭の中はお花畑を飛び回っている蝶々と同じで、考えるのは「そのこと」だけ…これでは、太りたくても太れないのが当たり前。
手術をすることで、このひとつの性「欲」から開放され、その分、別の「欲」=食欲にエネルギーが集中し、やはり食べ過ぎとなるわけです。

また」ネコの場合、非常に数は少ないですが、甲状腺機能低下症やクッシング症候群、高脂血症などの病気が原因で肥満になることもあります。

肥満によるリスク

●心臓や血管への負担(循環器系の病気-心肥大、心不全、高血圧)
肥満とは、脂肪組織が過剰に付着している状況のことです。
脂肪細胞は生きた細胞で、酸素と栄養の供給が必要になります。これは、血管を通じて運ばれますので、肥満ネコは痩せたネコよりも毛細血管が発達し、痩せたネコよりも血管が長くなります。そうなると、循環する血液の量を増やさなければならなくなって、身体全体の水分量も増え、その結果拍出時に力や心拍数が増加し血圧が上がり心臓に負担がかかります。

●皮下脂肪が増えると、皮膚への栄養血管にも負担がかかることで皮膚病になりやすくなったり、キズが治りにくくなります。

●体重が増えることで関節への負担(関節炎、椎間板ヘルニア、靱帯断裂)がかかり、ますますネコは動くことを億劫がって肥満に拍車がかかります。

●肥満するとインシュリンというホルモンへの反応性が低下して糖尿病傾向が高まります。

●その他便秘になりやすくなったり、腫瘍ができやすくなったりするといわれています。

続いて効果的なネコのダイエット法について→
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この記事の担当ガイド

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岩田 麻美子

猫との付き合いは40年以上。元・猫のブリーダーとしての17年の経験を生かし現在は東京都動物愛護推進員…

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