1頭の犬との出会いが人生を変える。愛犬への感謝と、純粋なる犬達の素晴らしさを多くの人達と共有したくド…
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更新日:2005年04月21日
反日デモが続き日中関係がギクシャクしつつある今、もう一度お互いが理解を深め直す必要があるように思います。そのきっかけになるのは「犬と暮らしたい!」という感情かも? ぴったりの映画を紹介しましょう。

「わが家の犬は世界一」は現代の中国を舞台にした、もうひとつの“いぬのえいが”です。
ストーリーは、95年5月より北京で施行された犬の登録制度にまつわる一般市民たちの動揺とドタバタを描いたもの。明日の夕方までに高額の犬の登録料を納めなければ愛犬カーラが処分されてしまうという状況下に立たされた、ラオ家(おとうさん、おかあさん、息子)の切羽詰まった18時間をドキュメンタリー風に追う映画です。
くわしくはHPの抜粋から…
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北京に暮らす労働者のラオは、口うるさい妻や反抗的な息子より、無条件で慕ってくれる愛犬のカーラが可愛くて仕方がない。しかし、カーラの存在を公にできない現実も抱えている。中国では犬を飼うのには免許が必要で、しかも高額な登録料を支払わなければならないのだ。ラオの収入では…。 |
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おとうさんのラオは犬を我が子のように愛し、おかあさんも息子も、みんな思いは同じ。すぐにもカーラを取り戻したい。しかし公安当局に捕獲された犬を取り返すには登録しなければならず、それには五千元を支払わなければなりません。どうする?
コネをつたって取り返すか? 借金をして登録するか? ほかの犬を探すか? おとうさんは夜勤明けのくたびれた身体を引きずるようにして北京じゅうを駆けまわります。
それだけ聞くと、いかにも悲壮な印象を受けますが、映画はまるでドキュメンタリーのように淡々としているし、くたびれたおとうさんが途中で昼寝をしてしまったり、子どもは子どもで悪ガキとのケンカに巻き込まれて警察に捕まってしまったり、おかあさんは犬をくれた女性とおとうさんとの仲を勘ぐってヤキモチを焼いたり…と、きわめて“フマジメ”な展開で進みます。字幕では「あと4時間」「あと1時間」と、どんどん期限が迫っているのに、あまり緊迫感はない。家族たちはみんな、犬を救いたいという気持ちは強いはずだし、情熱を持って走りまわっているのですが、そこにはサスペンス映画のような過剰な盛り上がりはなく、けだるい北京の夏の午後の時間だけが流れていきます。
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露天商から子犬を買ってしまう |
また、犬の毛を染めてまで高く売りつけようとする犬の露天商の存在や、夕方になると公園に集まる愛犬家たちの群れ、エレベーターに犬を乗せるのが禁止になった集合住宅、道路が置き去りにされたウンチだらけと怒る警官の話、「うちの職場で先週、狂犬病がひとり出た」などという隣人の危ない話なども描かれます。
これって、急速に高まるペットブームとそれが生む問題点、矛盾というわけですが、まるでどこかの国の写し絵のよう。日本だって、いまだに犬をショーケースに入れて展示販売しているわけだし、集合住宅での犬の飼い方などは、いままさにお勉強中といったところ。その意味では、おおいに考えさせられるものがあります。もっとも、狂犬病がまだあちこちに残っているというのは、ちょっと想像できないお話ではありますけどねー。
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バックの毛沢東が象徴的 |
あぁ犬の映画か、と思って期待して観た人は「あれ???」と思うかもしれません。犬の映画とはいっても、表情豊かに喋るワンちゃんが画面狭しと活躍するアメリカ映画とはまったく違って、主役は犬ではなく、犬と暮らしたいと思う中国のごく一般的な人々の気持ちこそが主役になっているわけです。愛犬を救い出すためには、貯金全部をはたいてもかまわないと思う気持ちは中国人も日本人も同じでしょう。そして、もうひとつの主役は、そうした犬事情を通して見た中国という国が抱えるフラストレーションであったり、ペットブームの裏に隠された問題点であったりするわけですね。
なかなか深いものがある「わが家の犬は世界一」。今の中国を知る意味でも、日本のペット社会のあり方を再考する意味でも、おおいに役に立つ映画だと思います。
※ちなみにこの映画の劇場用パンフレットには、
わたしとパートナーの坂本の夫婦対談が掲載されています。
ご興味のある方は、ぜひ劇場でお買い求めくださいね♪
■『わが家の犬は世界一』公開情報■
4月30日(土)より 新宿武蔵野館にてロードショー
6月11日より 大阪第七藝術劇場、他全国順次ロードショー
公式サイト↓
http://www.zaziefilms.com/wagayano-inu
●「いぬのえいが」も見てね♪
(執筆者:坂本 光里)