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犬関連情報
更新日:2005年03月28日
シリーズ「珍しい犬種を飼いたい」の第14弾は、アメリカン・フォックスハウンドです。今回は「動物生命尊重の会」に保護され、里親さんを探しているトムくんに登場してもらいました。

シリーズ「珍しい犬種を飼いたい」の第14弾は、キツネ猟を得意とするフィールド犬「アメリカン・フォックスハウンド」の巻です。
今回は「動物生命尊重の会」によって保護され、里親さんを探しているトムくんに登場してもらいました。
トムくんは、2月の初旬、足立区の路上をウロウロしているところを発見され、通報を受けた東京都動物愛護センター(世田谷区)によって最初に保護されました。そして、同センターの獣医さんの識別で「アメリカン・フォックスハウンド」と認定され、センターのHPの「迷い犬情報」にほかの収容犬たちとともにアップされたのです。しかしご存じのとおり、トムくんのような迷子犬の場合、その収容期限は8日間。8日以内に飼い主が現れず譲渡希望者もいない場合は、かわいそうに処分されてしまいます。

現在(3月28日)トムくんの一時預かりを引き受けられている甲さんは、トムくんが「迷い犬情報」に掲載されてからずっとその行方が気になっていて、いよいよ収容期限が迫ってきたときに、矢も楯もたまらず動物生命尊重の会(S.P.A.R)の中村さんに相談をもちかけました。
「アメリカン・フォックスハウンドなんてとても珍しい犬種ですから、もし飼い主さんが積極的に探されていれば見つからないはずはありませんよね」(中村さん)

つまり期限ぎりぎりになっても飼い主が現れないということは、故意に捨てられた可能性が強いということです。アメリカン・フォックステリアはJKCの登録数がわずか21頭(2003年の数字、累計)という犬種ですから、トムくんもきっと生後2~3カ月でアメリカから猟犬として輸入された可能性が高い。
しかし実際に猟に使ってみたところ、思うような働きをしなかったし、そろそろ猟のシーズンも終わりということで、荒川の河川敷あたりに捨てられてしまったのではないでしょうか。こうした例はトムくんにかぎったことではありません。猟の季節が終わる2月は一年で一番猟犬の収容率が高い時期。つぎのシーズンまで飼い続けるのはお金がもったいない(シーズン前に新しい犬を買ったほうが安い)ということで、安易に猟犬を捨てていく例は枚挙にいとまがないそうです。純血種の小型犬ならば里親希望者も多いのですが、成犬になると30キロを超すような大型犬はなかなか難しい。そこで甲さんが一時預かりを申し出て、トムくんは動物生命尊重の会に引き取られることになりました。

甲さんはいま、2頭のミニチュアダックスと暮らされていますが、トムくんのような大型犬は初めて。最初はすこし戸惑いもありましたが、本来、アメリカン・フォックスハウンドは性格も穏やかで、家庭犬としても飼いやすいといわれる犬種。「先住犬のダックスたちともすぐにうち解けて仲よく遊びはじめました」(甲さん)
心配だったのはトムくんの健康面でしたが、センターの獣医さんの見立てによれば健康状態はきわめて良好。すこしやせ気味だったものの、外傷もなく皮膚や内臓にも問題は見られませんでした。推定年齢は1歳弱、早い段階で去勢手術が施されていたそうです。
また、日本では猟犬はケージに入れて飼う人が多いらしく、トムくんも最初からケージにはまったく抵抗がなかったとか。室内での排泄も、しっかりダックスたちのシーツの上にするなど、基本的なしつけはされていたようです。


「驚いたのは、最初にリードをつけて散歩に出そうとした時。すごい勢いで引っ張っていこうとするんです。猟に出かけるものと勘違いしたのかもしれません。ふだんお散歩をさせるという習慣はなかったのでしょう」(甲さん)
なので、お散歩中に引っ張らないようしつけるのが大変だったとか。また散歩の習慣がなかったため、途中で出会う犬や猫たちに興味津々で近寄っていく。上がったテンションを上手にコントロールするのに一苦労されたそうです。
(執筆者:坂本 光里)