犬関連情報

更新日:2002年08月23日

留守番わんにゃん・山口さんのお仕事拝見

まだペットシッターという仕事が世の中に知られていなかった93年にこの仕事を始めたという「留守番わんにゃん」の山口照代さんを仕事先にお訪ねしました。彼女のお仕事ぶりもちょっと拝見!

文章:坂本 光里(All About「犬」旧ガイド)
犬が全信頼を寄せているのを感じるとき、
ペットシッターの誇りを感じます




ペットシッターというお仕事はいつから出てきたものなんでしょう?
思えばわたしがアッシュと暮らしはじめた93年にはまだそういう言葉は世の中になかったような気がします。

その93年にペットシッターを開業したという山口照代さんは言います。
「93年にはわたしのほかに同業の方はひとりもおられませんでした。だって元はと言 えば自分のネコを預けるところがなかったということが始めるきっかけだったんです から」
会社員生活をしていた山口さんは、愛猫をペットホテルに預けて旅行に出かけたとこ ろ、誰にでも警戒心なくなついていたその子がまったく食べ物を受けつけなかったと 聞いてショックを受け、ペットシッターを開業することを思いついたのだそうです。 その後、こういうニーズがあるんだということがわかって、組織的に活動を展開する大手のシッター派遣業も登場してきましたが、会社を大きくすることに関心のない山口さんは、自分のできる範囲でこの仕事を9年続けてきました。

そのお仕事ぶりをちょっとだけ見せていただきました。
まずは留守中の飼い主さん宅を訪ね、ワンちゃんにごはんを食べさせて20~30分のお散歩。そのあと一緒に遊んであげたり、飼い主さんへの今日の報告書を書いたりして約1時間で1件が終了します。
言ってみればこれだけのことなのですが、多いときは日にこれを5軒もかけもちする というから大変。とくに夏休みや年末年始、GW中などは仕事が集中し、最後の訪問 が終わると夜中になることもあるとか。「犬好きだからというだけではつとまりま せん」(山口さん)

早くごはんちょうだいよ!        はいはい、今すぐね!

写真でもわかるとおり、取材におうかがいしたお宅のラブラドールのビリーちゃ んは、山口さんの顔を見るなり「待ってました!」とばかりにシッポを振って大喜び。 2人はすっかり大親友のようです。ビリーちゃんは山口さんに全幅の信頼を寄せてい ることが一目でわかりました。
「最近は咬みぐせなど問題のある子もいますし、一頭一頭個性も違いますから、まず はお互いに信頼関係を築くことが大事なんです。だから最初に面接をして、その子に も飼い主さんにも気に入っていただけたらご契約をお願いすることにしています」
と山口さん。やはり中には他人である山口さんを信用できないワンちゃんもいるので しょうか……。でも、ごはんをあげるだけでなく一緒に散歩を したり遊んだりするとなると、たしかに相性って大事ですよね。

もう食べてもいい?         散歩の後の一杯は最高!

山口さんがワンちゃんを引き受けるエリアは都内でも世田谷が中心。
昔からの住宅地が多いところです。ですから大きな庭付きの旧家に住む方も多く、鍵を他人に預けることに対して警戒心を持たれるケースもあるそうです。
「留守宅に入り大切なワンちゃんの面倒を見るわけですから、何よりも一個の社会人 としての信用を得られるかどうかが大切なんです。犬だけじゃなく人に愛されること。 それが大きな条件ですね」と山口さんは笑います。
考えてみれば一番大切なものを2つも預ける人なのですから、人間的に安心できなけ れば困ります。山口さんはワンちゃんが万一病気になったときのことも考えて、た とえ海外の旅先でも必ず電話がかけられるよう連絡先を教えてもらうそうです。大き な組織を否定するわけではありませんが、やっぱりシッターをお願いするなら「この 人に」と信用してお願いしたいものだと思いました。

ほんとうに仲良しのふたり!

いくら好きでも毎日毎日犬の世話ばかりで飽きませんか?の問いに、「わたしって犬が喜ぶ姿を見ることが日々の原動力になるんです」と山口さん。
自分の愛犬がなついてるのを見られた飼い主さんの口コミで仕事がどんどん広がってきて、いまはもうひとりのパートナーと組んでエリアを分けて仕事をこなされているそうです。だけどずっとシッター を続けていると、ちょっと眉をひそめたくなるような哀しい出来事に遭遇すること も……。「別のペットを飼いたくなったので、いまの子を保健所に引き取ってもらいたいんだ けどと相談してこられる飼い主さんもおられて、そんなことされるなら私が引き取り ますって、思わず言っちゃいました」(山口さん)
そんな話を聞いただけでも、「わたし、犬が大好きなのでペットシッターでもやりた いな」と安直な気持ちでシッターをめざすのは考え物なんだというのを改めて実感しました。



小動物のガイド村田亜衣さんが「シッターになるためには」というシッターの仕事内容から開業前に必要な事柄を具体的に紹介してくれています。ぜひご一読を!

留守番わんにゃん
 http://www.rusubanwannyan.com/

 サービスエリア:23区
 基本料金は、小型・中型犬が1頭につき¥3000、大型犬は¥4000。
 交通費は実費(山口さんは公共交通機関を使用)。
 年末年始だけは3割増で、GWと8月は1割増に。
 もちろん猫や小動物などもお世話してくれます。
 世田谷店:世田谷区代田4-1-16-303
 TEL&FAX:03-3324-4505

■ペットのお留守番
 http://www.orusuban.com/

 サービスエリア:多摩地区
 小平市天神町2-207-3-204
 TEL&FAX:042-343-4443

ペットシッターのサイト集へGO!

(執筆者:坂本 光里)

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