離婚/離婚後の生活

シングルファザーに優しい自治体はどこ?

児童扶養手当は収入の低い母子家庭にのみ国から支給されますが、同じように収入が低い父子家庭には支給されません。しかし父子家庭にもこれに準ずる制度を独自に整える自治体が増えてきました。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

少数派のシングルファザーはもっとつらいよ!

兄
何でもっと早く帰って来ないの?
離婚カウンセラーの岡野あつこです! 私が離婚したとき4歳だった息子も、ようやく20歳になりましたが、ここまで来るには色々なことがありました。でも、過ぎてしまえばあっという間だったなぁ、という気持ちですね。シングルマザー&シングルファザーの大変さは自分自身の経験や相談者のお話から、よく知っています。

シングルマザーに比べて、シングルファザーは少数派ということもあり、なかなか声が届きにくいのですが、私の知る限りではどのお父さんも限界まで力を尽くして、子育てをしている方が多いものです。

子どもは誰よりもパパやママに見守って欲しい

Y介さんは小学校5年生の男の子と保育園児の女の子を育てるシングルファザー。仕事の関係で午後7時台に帰宅できることは稀。当然保育園のお迎えには間に合わないため、午後7時から10時までは家庭保育ママと契約し保育園のお迎えと夕食の面倒をみてもらうという生活をしていました。

ところが母親を失った寂しさに加えて、父親と触れ合う時間も少なかったのが原因なのか、これまで明るく成績もよくサッカーに打ち込んできた長男が学校で暴れたり、万引きをするようになってしまったのです。

Y介さんが児童相談所の相談員や学校の先生と話し合って出した結論は、なるべく早く帰宅して子どもとの時間を作る=転職することでした。勤め先と取引していた会社に勤められることになったのですが、契約社員で残業なしという条件ですので、これまで550万円程あった年収の半分になってしまったのでした。

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