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がんの定義と治療費

更新日:2009年09月24日

がんの治療費はこんなにかかる!

がんは、治療が長引いたり、再発のリスクもあることから、経済的な不安もとても大きい病気です。今回は、がんの治療法別にどれくらい費用がかかるのかをみてみましょう。

がんは、治療が長引いたり、再発のリスクもあることから、経済的な不安もとても大きいと思います。
厚生労働省の平成17年度患者調査によると、平均在院日数は、胃がんが34.6日、肺がんが34.1日、大腸がんが30.7日、肝臓がんが26.9日と、およそ1カ月前後の入院期間になっています。また、最近は、入院せずに通院で治す方法も聞くので、ここでは、がんの治療法別に、どれくらい費用がかかるのかをみてみましょう。

胃がんの治療費ってどれくらい?


がんの中でも、治療を受けている人が比較的多く、入院日数なども比較的長めの胃がんを例にして、治療費にどれくらいかかるかの概算結果を図表1にまとめてみました(概算は、サイト「ガン治療費ドットコム」より)。

【図表1】がんの治療費にかかる費用

【図表1】がんの治療費にかかる費用
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まず、進行度が1期の場合、治療法もいろいろあり、5年間の治療費合計は、約74万円から約154万円程度。ただし、どれも1年目、しかも手術をした1ヶ月目に集中しているのがわかります。
一方、進行度が4期の場合、薬物療法は、毎月約24万円などコンスタントにかかり、総額270万円ほどになってきます。
もちろん、公的な健康保険の範囲内で行われる場合、患者さんの年齢によりますが、3割負担などの一定範囲におさまります。さらに、高額療養費制度によって最終的な負担も軽くなりますが、出費のタイミングによっては、その効果が薄まってしまうこともあります。健康保険でカバーできる範囲については、また以降の記事で具体的にご紹介したいと思います。

先進医療とは?負担は多いの?

がんの治療法は日々進化しており、通常の健康保険が適用にならない「先進医療」がいくつも存在しています。従来の治療法を身近で見ていて他の方法を試したいと思ったり、より効果を期待してぜひ先進医療を試したいと思う方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
この「先進医療」とは、「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養」と定義され、平成21年9月1日時点で94種類あります。その有効性や安全性をチェックするために、医療技術ごとに一定の施設基準をクリアした医療機関でのみ実施されています。

現在は、病院から厚生労働省への届出により、先進医療を受けても、その他の通常の診療分は、健康保険の適用を受けることができるようになっています。しかし、先進医療については、健康保険の適用外なので、その費用は全額、患者の自己負担になってしまい、医療技術によってはかなりの金額になることも少なくありません。

がんの先進医療「陽子線治療」の費用はどれくらい?

先進医療のうち、がんの治療費では、「悪性腫瘍に対する陽子線治療(固形がんに係るものに限る)」の割合が高いことから、現在、この先進医療が認められている医療機関の費用の目安を一覧にしてみました(図表2)。

【図表2】先進医療の技術料:悪性腫瘍に対する陽子線治療(固形がんに係るものに限る)

【図表2】先進医療の技術料:悪性腫瘍に対する陽子線治療(固形がんに係るものに限る)
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陽子線治療は、放射線治療の一種で、料金はおよそ250万円から300万円となっており、全額自己負担となるとかなりの経済的な出費といえます。
なお、図表2に掲載しましたが、一部の医療機関(静岡県立静岡がんセンター)では、住民が治療を受けた際に、治療費を減免する制度があり、その他の医療機関でも、住民を対象に一定の所得要件などを満たせば、治療費分の融資を受けられたり、銀行から受けた治療費分の借金の利子補給を受けられる制度があります。これらの援助制度が一層広がることを期待したいところです。

医療技術は日々進歩していくと思われますが、先進医療が、すぐに健康保険の対象になるかどうかは、現在の日本の医療保険制度の財政面からみて、あまり楽観的には考えにくいと思います。それでも、治すために治療を選んでいけることは非常に重要で、今から準備できる経済的な対策などは、順次、ご紹介していく予定です。

【参考】
がん重点医療保険「SURE(シュア)」

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この記事の担当ガイド

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吹田 朝子

ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、1級ファイナンシャルプランニング技能士、宅地建物取引主任…

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