2009年で創業11周年を迎え日本初のオーガニックワイン専門店マヴィ。ここに、フランスの田舎暮らしに魅せられ、毎年南仏の小村で数ヶ月を過ごすという一人の女性がいます。マヴィの広報、長谷川浩代さんのオーガニックストーリーをご紹介しましょう。
「食が大好きだったから。」フランス行きで訪れた転機。
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赤坂のオーガニックワイン専門店マヴィ広報を務める長谷川浩代さん。講演や執筆活動を通し、多方面でオーガニックライフを提案している。赤坂マヴィ
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長谷川さんがフランス行きを決めたきっかけを聞いてみました。
「語学大学を卒業し、順調に就職したものの、このままでいいの?という人生の模索をしはじめたのがちょうど28歳の時。何か新しいことをはじめたいという衝動と、ただ漠然と、好きな食の仕事につきたい。という思いがフランス行きを決意させました。学生時代にかじったフランス語を生かせて、料理の仕事もできれば最高だな。って。語学はもちろん、料理の勉強ができる環境探しに時間を費やす日々。思えばあの決断がなければ、オーガニックワインの広報という仕事に就くこともなかったかもしれません。」
半年後、インターンシッププログラムで、フランスの一軒の宿と出会います。「ここだ!」と直感した長谷川さんは、3ヵ月間住み込みで研修を受けることに。この体験が彼女の大きな転機となりました。
野菜の美味しさと自然に感動する日々
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村の全景。都心から離れ、地元の人も知らないような山奥にある。
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南仏のマルセイユから電車で走ること数時間、ララーニュという小さな街のさらに山奥へ進むと、エウールという村に辿り着きます。過疎化の進んだこの村に魅せられた人々が、25年ほど前からコミュニティを形成してきた、100人たらず余りの村民が暮らすだけのローカルなエリア。
長谷川さんは、この村のシャンブルドットという形態の宿泊施設にいました。
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| ある日のメニュー。料理のほとんどがベジタリアン。野菜の重ね焼きが美味しそう! |
バイオダイナミック農法での作物の育て方や、無駄なものを排除した究極のナチュラルライフを目の当たりにしたと言います。「そこでの生活は、毎日が新鮮な驚きと発見の連続でした。」彼女が任された仕事はゲストの食事作り。フランス家庭料理を夢中で学び、実践する毎日は刺激的だったに違いありません。多い時には、50人分の食事をオーナーと2人で作る日もあったとか。料理の楽しさはもちろん、ワインと料理のマリアージュなど、現在の仕事にもつながる基礎を身につけていきました。
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実際の宿泊施設。緑に囲まれたのどかな暮らしを体験できる。
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生活を続けるうち、長谷川さんの中で何かが変わりはじめます。「ごく当たり前な毎日ですが、日本では決して感じることのできない、循環する暮らしがとても心地よかったんです。風や太陽を感じていると、自分の心にゆとりが生まれるのが分かる。それまでオーガニックやエコに特別興味があったわけでなかったけれど、物が循環する暮らし=ゴミが出ない。ことが新鮮で、環境問題や農業の大切さを見直すきっかけとなりました。」
帰国後、フランスで経験したオーガニックの魅力を広めるため、現在の仕事についた長谷川さん。ワインを通じて、オーガニックでナチュラルな暮らしの提案をすることに、大きなやりがいを感じているようです。
次ページは、長谷川さんおすすめオーガニックワインをご紹介します。