福岡の観光・旅行/福岡のお土産

魅惑の福岡土産~モンドセレクション編~

福岡土産と云えば、辛子明太子や博多ラーメンなどがメジャー級。それ以外にも様々な銘菓があるのも事実。そんな多岐に渡る福岡土産の中で、あのモンドセレクションに選ばれたお土産ってどうですか?

執筆者:松尾 圭

博多通りもんと筑紫もち。駅や空港などでよく見かける、福岡の名物土産。
もうすぐ春。観光シーズンがそろそろやってきます。そこで今回はお土産にスポットライトを当ててみます。

そんな福岡の土産ですぐピンと来るものと云えば、辛子明太子や博多ラーメンなどではないでしょうか!? 確かに辛子明太子にラーメンは、福岡土産として人気度も高いものと云えます。その超メジャー級2品以外にもメガトン級の土産はあまたとあります。

例えば菓子で云えば、ひよこ(決して東京土産ではありません。くれぐれも福岡に土産として買ってこないことをオススメします。一気に評価を下げるのは必然です。)や鶏卵素麺、チロリアンに二○加(にわか)煎餅などの定番菓子や、中央区にあるフランス菓子店16区のダックワーズ(16区オーナーが考案したフランス菓子)や博多区のチョコレートショップの博多の石畳といったちょっとお洒落な菓子など、買う方も頭を悩ませるほど様々な土産が存在しています。

そんな悩める方達に、今回はあのモンドセレクションで受賞した福岡発の土産物をご紹介します。福岡土産の参考として、お土産として持っていけば、あなたの株も上がるかもしれませんよ。


モンドセレクション受賞はまずはお菓子部門。連続受賞のあのお菓子登場

モンドセレクションのマーク。世界に認められたものにこのマークが付いています。
まずはモンドセレクションとはなんぞやとお思いの方々に、モンドセレクションについてご説明します。

モンド・セレクションは、ベルギーの首都ブリュッセルに本部が置かれており、菓子の品質向上を目的に欧州共同体(EC)とベルギー経済省が1961年からスタート。その後、酒類など食料品全般に対象が広げられ、現在は世界各国の食品メーカーが自信作を出品する権威あるコンクールになっています。

モンド・セレクションには、毎年世界中から1000種類以上の商品が出展され厳しい審査を受けています。審査の結果、評価基準を満たした商品には、賞状とEU本部ビルを浮き彫りにしたメダルが授与。

審査は次のように行われます。審査対象となるのは衛生、味覚、包装、原材料などの項目で、官能検査は、訓練を受けた専門のパネラーによって行われます。衛生検査、科学分析はベルギーの公的機関により行われ、そのデータは、大学教授、業界有識者により組織される国際品評評価委員会により総合的に評価され、特別金賞、金賞、銀賞、銅賞が贈られます。

こうしてモンド・セレクションを受賞するということは、国際的な評価基準を満たしており、世界に通用する商品であるといえるのです。そして、同一商品が特別金賞あるいは金賞を3年連続受賞すると「国際優秀品質賞」(International High Quality Trophy)が授与されます。厳しい審査を経て特別金賞あるいは金賞を受賞すること自体難しいのにもかかわらず、3年連続して受賞することは、国際的な価値のある商品と云われています。

そんなモンドセレクションを受賞した菓子が、以下の菓子です。

★明月堂:博多通りもん
★如水庵:筑紫もち
★丸永製菓:あいすまんじゅう・八女抹茶・生チョコ&クランチ

「博多通りもん」や「筑紫もち」は駅や空港でよく目にするので、ご存知の方も多いのではないかと思いますが、丸永製菓の商品は全てアイスクリームなので、なかなかお目にすることがないのは残念な限りです。

しっとりとした口当たりに、舌の上で溶けるような食感。
では各商品について少しご説明しましょう。まずは明月堂の「博多通りもん」。7年連続で金賞を受賞し、2007年度は最高賞の特別金賞を受賞しています。しろ餡の中に生クリームとバターを使用した和洋折衷の洋風まんじゅうで、甘さをおさえたしろ餡が舌の上でまろやかに溶け、幸せな気分に浸れるそんなお菓子。しろ餡の上品な味わいは、昔食べたことのある懐かしいミルク風味です。博多は日本での饅頭発祥の地。そんな博多の伝統技術と、新しもん好きな博多っ子気質が洋風技術を上手く取り入れた逸品に仕上がっています。

次に如水庵の「筑紫もち」。こちらは2004から4年連続で金賞を受賞。原料であるもち・きな粉・水のこだわり、福岡を、そして九州を代表するお菓子を目指しています。

食べると心地のいい食感と甘みを抑えた上品な味が印象的。
材料のこだわりについてですが、まずは餅の原料。佐賀筑紫平野のヒヨク米、熊本阿蘇近郊の陸稲、そして富山県産の水稲(こがね餅)を調合したものを使用。富山県産の水稲は、特に扇状地で伏流水が湧く山つきの米を選んで使用。これは水稲から作るもちは「粘り」、陸稲から作るもちは「歯切れ」、そしてこの2つの特徴を合わせることによって、粘りがあって歯切れのよい筑紫もち独特のおいしい餅が出来上がるとの事。

次にきな粉は滋賀琵琶湖のほとりで栽培される大豆を原料とした京きな粉を使用。きな粉の製法は煎り方が深すぎると黒っぽくなって苦みが強くなり、煎り方が浅いと味がでないとのこと。「筑紫もち」は九州独特の味を考え、試行錯誤を繰り返した結果、皮を除くことによって口どけがよくなり、香りと味の調和がとれたきな粉に仕上げています。

そして最後に水。もちを一層美味しく練り上げるように、工房内にて六段階の精製過程を経て作っている超ミネラル水を使用。それぞれの材料のピュアな味わいを最大限に引き出し、「筑紫もち」という1つの菓子の芸術品を完成させています。

また「筑紫もち」は、第24回全国菓子大博覧会(2002年)の最高位賞の『名誉総裁賞受賞』も受賞。国内外共に認められた菓子なのです。この全国菓子大博覧会は明治44年から始まり、ほぼ4年に一度菓子の歴史と文化を後世に伝え、菓子の品質と製菓技術の向上のために、全国で開催されている日本菓子界の最高の舞台だそうです。

最後に丸永製菓のアイスクリームをご紹介。「あいすまんじゅう」は1996年から12年連続で金賞を受賞し続けている逸品。北海道産の豆あずきをバニラアイスクリームで包み込んだ和菓子感覚のアイスクリーム。最大の特徴は、冷たいアイスクリームでも、とろっとした食感を楽しめる事。もともと菓子製造が本業だった丸永製菓の職人が、試行錯誤をして世界が認める味を完成させ、12年もの長きにわたり評価され続けている「あいすまんじゅう」が誕生したのです。

「あいすまんじゅう」以外にも、「八女抹茶カップ」や「生チョコ&クランチ」もモンドセレクション受賞商品。この2品の味も体験するべきものではないかと思います。

先ほども述べましたが、福岡にはあまたの美味しい菓子が存在しています。どれを買っていこうか迷ったときは、この記事を参考にしていただければ嬉しい限りです。




福岡博多と云えば、やっぱりあの味!! ついに超メジャー級登場です。>>>
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