グルメ・各国料理(海外)/世界の名レストラン

手術台に注射器…病院バーが人気!

インテリアもドリンクも、病院を徹底的にイメージしたユニークなバーがシンガポールで人気。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

注射器や輸血用のバッグから飲むカクテルはいかが?(C) The Clinic

シンガポールの人気バー、
ザ・クリニック

シンガポールの夜遊びスポットとして有名なスポットといえば、クラーク・キー。シンガポール川に沿ったエリアで、数多くのレストランやバーが建ち並んでいる。2006年にはリニューアルされ、さらにパワーアップ。欧米人の割合も多く、夜な夜な盛り上がりを見せている。
そんなクラーク・キーでひときわ目立っている店がある。病院をコンセプトにしたバー、その名も“ザ・クリニック”(The Clinic)だ。2006年秋にオープンして以来、ほかでは味わえないユニークな体験ができる店として人気を集めている。

シュール! 内装もドリンクも病院がモチーフ

この店、外観からしてとにかく目立つ。まずは、白いスタイリッシュな建物の前に並べられたテラス席に身をゆだねよう。ちなみに椅子は車椅子、ソファは病院のベッドでできている。店内を眺めてみると、病院らしさが随所にうかがえる。たとえば、バーカウンターが手術台になっていたり、隣の席との仕切りも病院にあるカーテンのパーティションだったり。よく見れば、ライトも手術室仕様だ。

もちろん内装だけでなく、ドリンクもひと味違う。たとえば注射器に入って供される“エックス・ナース・パーティ”は、一見すると本物の血のよう!? だが、もちろん中身はれっきとしたカクテル。ウォッカ、ライチリキュール、オレンジジュース、クランベリージュースを混ぜたものである。

そして一番人気は、輸血用のドリップバッグから飲むカクテル。緑・黄色・赤などさまざまな色のカクテルがあり、なかには輸血を意味する“ブラッド・トランスフュージョン”なんてシュールなものも。ちなみにドリップバッグのカクテルについては、「通常、お客様はチューブから直接飲んでいますね。やっぱりそれがオススメの飲み方です」とのこと。もちろん希望があればグラスも用意してくれるそう。ただせっかくなら、チューブで飲み通すのがオツなんだろうけど。ちなみに一杯50シンガポールドル(約3,000円/2009年2月17日現在)と値段はちょっぴり高め。

ユニークさが人気の理由

こうした奇をてらった店はしばらくすると飽きられるのでは? という勝手な心配をよそにオープンから2年以上経ってもあいかわらずの人気ぶり。

「やはりこの独特の雰囲気のファンが多いですね。屋外のテラス席では夜風に当たりながら、心地良いひとときを過ごせますよ」

ちなみに屋外といっても屋根のある全天候型なので安心だ。シンガポールの思い出に、今宵は病院で一杯ひっかけてみますか。

<関連情報>
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