スミソニアン協会が発行する『スミソニアン・マガジン』が発表した「スミソニアン・ライフ・リスト —死ぬまでに見たい28の場所— The Smithsonian Life List 28 Places to See Before You Die」。前編で紹介した3分野12件に続き、今回は4分野16件を紹介しよう。
なお、各物件に対するコメントはガイドのものであり、『スミソニアン・マガジン』のものではない。雑誌の内容に関しては同1月号を参照のこと。また、各物件が世界遺産である場合は、世界遺産名と登録年と登録基準、All About「世界遺産」に記事があるものはそのタイトルを記載してリンクした。
想像力の勝利 Triumphs of Vision
特にアート性の高い建築や、芸術作品を収蔵した建物から、計4件が選出されている。ライフ・リスト全28件の中で、日本からは唯一、京都の禅院庭園が選ばれた。もともとアートはその価値を比較できる種類の概念ではないため、7分野の中でも異論が噴出しそうな項目だ。
 |
| ルーブル美術館 |
■ルーブル宮殿(フランス)
12世紀にフィリップ2世により城砦として建築され、その後増改築を繰り返して宮殿となった。フランス革命後はその大部分がルーブル美術館として公開され、モナ・リザやミロのヴィーナスをはじめ、古代エジプトから現代にいたる世界的な美術品を数多く収蔵している。世界遺産には「パリのセーヌ河岸」の一部として登録されている。
[世界遺産名:パリのセーヌ河岸、1991、文化遺産(i)(ii)(iv)]
 |
| 龍安寺石庭 |
■京都の禅院庭園(日本)
禅宗の伝来・拡大で13世紀から造られるようになった禅宗の庭園。自然をそのまま縮小するのではなく、自然の美を抽出した非常に洗練されたスタイルで知られている。特に有名なのは龍安寺の石庭で、水はもちろん、草花さえもいっさい使わない特異な枯山水で表現している。龍安寺は「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されている。
[世界遺産名:古都京都の文化財、1994、文化遺産(ii)(iv)]
 |
| フィレンツェの街並み |
■ウフィツィ美術館(イタリア)
フィレンツェにある美術館で、もともと官庁を集めた集合体であったことから、Ufficioは英語のオフィス(office)の語源となった。メディチ家の膨大なコレクションを収蔵し、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロらイタリア・ルネサンスの数々の名画が収蔵されている。世界遺産「フィレンツェ歴史地区」の一部を構成する。
[世界遺産名:フィレンツェ歴史地区、1982、文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)(vi)]
■落水荘(アメリカ)
近代建築の三大巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトが設計したエドガー・カウフマン別邸。世界でもっとも美しい邸宅のひとつ。幾何学的な直線で構成された住宅でありながら、渓谷の段差を利用し、屋根が自然の川や滝を覆っていたり、川原と壁が一体化していたりと、大自然を見事に取り込んでいる。現在世界遺産への登録準備が進められている。
[世界遺産暫定リスト記載名:落水荘]