ＧＷは世界遺産に出かけよう！ 花の日本編

いつ行ってもいいのが世界遺産だけど、実はもっともオススメしたいのがゴールデン・ウィーク（以下、ＧＷ）の世界遺産旅行！

春には少し遅い気がするけれど、春をもっとも感じさせる「山」ではむしろＧＷがピーク。桜にフジにツツジにミズバショウ……ＧＷ、多くの世界遺産が花に包まれるのだ！ 一方海ではウミガメが長い旅を経て日本の島々を訪れる。世界遺産で生命の神秘を見るなんて、なんという贅沢。

今回はＧＷならではの世界遺産旅、日本編をご紹介しよう。なお、海外旅行編はＧＷは世界遺産に出かけよう！ 海外旅行編へ。

＜記事index＞

桜舞い散る日光と暫定遺産平泉……P.1

ミズバショウが美しい白川郷・五箇山とフジが満開を迎える京都＆奈良……P.2

ウミガメ観察期スタート！ 屋久島と暫定遺産小笠原諸島……P.3

平泉－浄土思想を基調とする文化的景観（岩手県）

桜が美しい中尊寺の弁財天堂。梅もほぼ同時に咲くため、両方楽しめることもある。※写真はクリックで拡大

世界遺産暫定リスト記載の物件で、2008年の世界遺産委員会において世界遺産への登録が期待されている。世界遺産登録後の観光客ラッシュを避けて、いまのうちに訪ねてみてはいかが？

平泉の桜は全国的に有名で、かつては吉野山の千本桜（こちらも世界遺産。見ごろは４月初～中旬）を上回るほどの規模だったという。桜の見ごろは４月中旬～５月上旬。桜の前は梅が、桜の後はツツジが見ごろとなる。

また、５月１～５日にかけて「春の藤原まつり」が開催される。特に５月３日の「源義経公東下り」では、藤原秀衝が源義経を迎え入れる様子が再現される。

【関連サイト】

関山中尊寺（中尊寺のオフィシャル・サイト）

日光の社寺（栃木県）

世界遺産を可憐に彩る日光山輪王寺、三仏堂前の金剛桜。国指定の特別天然記念物。©日光山輪王寺 ※写真はクリックで拡大

この時期の日光はなんといっても桜！ 特に1,500本もの桜が並ぶ日光街道桜並木は、日本さくらの会選定「日本のさくらの名所100選」にも選ばれた花見の名所だ。例年４月中旬から下旬が開花で、うまくいけばＧＷに満開を迎える。

また、世界遺産である日光山輪王寺の三仏堂前には、樹齢500年以上とも言われる、日本でもっとも有名なヤマザクラのひとつ「金剛桜」がある。こちらも例年ＧＷ前後がピークで、世界遺産の荘厳な空気に神秘的な彩りを与えてくれる。

仮にＧＷ前に日光街道桜並木や金剛桜が満開を迎えてしまっても大丈夫。標高が高い中禅寺湖や鬼怒川などではさらに遅れて開花するため、５月中旬までどこかで満開が楽しめるはずだ。また、４月下旬から６月にかけてツツジの季節になる。何種類ものツツジが順番に開花するため、こちらもこの時期いつでも楽しめる。

【関連サイト】

世界遺産 日光の社寺（TOP→「レジャー」に観光・イベント情報満載）

日光山輪王寺（日光山輪王寺のオフィシャル・サイト。「花の歳時記」に花情報が載っている）

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