名所・旧跡/関東の名所・旧跡

谷川岳を楽しむ!一ノ倉沢&天神平【群馬】

日本国内の代表的な山々を紹介した『日本百名山』に取り上げられた名峰の中から、谷川岳をご紹介します。夏でも雪渓が残る一ノ倉沢やロープウェイ+リフトで登って眺める谷川岳の美しい山容は見ごたえがありますよ。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

梅雨明けと共に本格的な夏山シーズンが到来します。日本国内には美しい山容を持つ山がたくさんありますが、その中でも代表的な山々を集めて紹介した『日本百名山』という本は、一時期ブームになったこともあり、根強いファンの方が多いですね。

今回はその『日本百名山』にも取り上げられている数々の名峰の中から、上越国境にある谷川岳をご紹介します。

登山などの装備はなくても、美しい山容と共に夏でも雪渓が残る岩場や、高山植物を楽しむことができる見所がいっぱいの場所なのです。

夏でも雪渓が残る!一ノ倉沢の絶景

谷川岳・一ノ倉沢(1)
谷川岳と一ノ倉岳に挟まれた一ノ倉沢。2つの山が垂直に迫り来る谷には、夏でも雪渓が残っています(2000年7月撮影)
谷川岳Yahoo! 地図情報)は、上越国境にそびえる標高1,977メートルの名峰。上越新幹線や関越自動車道で東京から新潟方面に向かうと、谷川岳を中心とした谷川岳連峰の山並みが目の前に迫ってきます。この険しい山をトンネルで越えるとそこは新潟県。作家・川端康成が書いた不朽の名作『雪国』の舞台でもあります。

谷川岳・一ノ倉沢(2)
一ノ倉沢は、剣岳・穂高岳と並んで日本三大岩場の一つ。ロッククライマーのあこがれの地です(2000年7月撮影)
一ノ倉沢(Yahoo! 地図情報)は、一般の観光客が谷川岳の懐に一番奥深くたどりつける場所。国道291号線を山間に向かって進んでいくと、細い舗装道路が最後には途切れ、行き止まりに。ここが一ノ倉沢と呼ばれます。

見上げると左に谷川岳、右には標高1,974メートルの一ノ倉岳が目の前に迫り、迫力そのもの。谷川岳と一ノ倉岳の間にある大きな谷には、豪雪に見舞われる地域ということもあり、真夏でも雪渓が残っている風景を見ることが可能。

遊歩道の目の前に流れる沢の水は、雪渓の雪が溶けた水も加わっているので、手を入れてみると身を切るような冷たさでした。

一ノ倉沢から見えている岩壁は、剣岳、穂高岳(いずれも北アルプス連峰の山々)と並んで日本三大岩壁と称されていて、ロッククライマーのあこがれの地となっています。急峻な岩壁と雪渓を同時に眺められるこの風景は、まさに絶景と言えるでしょう。

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