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水耕栽培を楽しむ! 芽出し球根の水栽培、作り方を解説

球根の水栽培って、結構面倒ですよね。そこで最近知ったのが、芽出し球根を使う方法。ころんとした球根に、かわいい花芽が、徐々に生長していくのを間近に見ていられるのが、楽しいし、花が咲く前からかわいいのです。水耕栽培の楽しみを再発見してみませんか?

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

芽出し球根の水栽培……水耕栽培を楽しむ!

芽出し球根の水栽培……水耕栽培を楽しむ! 

芽出し球根の水栽培……水耕栽培を楽しむ! 

球根の水栽培。なんだか懐かしい響きですが、最近、やっていますか?実はこれって結構面倒なんですよね。「10月頃、質の良い球根を選んで、水の上に置き、暗いところに置く。」とか、「根が伸びるにつれて水位を下げて」などの注意事項を、きちんと守らないと腐ってしまったりするので、私自身、小学生の頃以来やったことがありませんでした。

ところが、「オランダでは、芽を出させた球根を買ってきて、お部屋で楽しむのが徐々にはやり始めている。」という記事を、先日見つけて、「これはいい!」と思い、早速挑戦してみることにしました。
 
<目次>
 

芽出し球根とは?

芽出し球根
芽出し球根は、このようなポット苗の様態で売られています。左のずんぐりした葉は、ヒヤシンス。右のひょろっとした葉は、スノードロップ。
芽出し球根とは、苗の生産業者さんが、ポットに球根を植えつけて、芽を出させた状態で売られているものです。この季節、園芸店では、スイセンやチューリップヒヤシンスなど様々な種類の芽出し球根が売られています。

皆さんもご存知のとおり、通常これらの球根は、秋に植えて、春の芽吹き~開花を楽しむものなのですが、中には、いつの間にか土の中で傷んでしまっていたり、元々、球根そのものが良くなかったりすることもあって、100%芽吹かない場合があります。芽出し球根は、すでに芽吹いたものだけが売られているので、その点でも安心なのです。
 

水栽培の作り方

いろいろな空き瓶
 
1.まず、球根を載せる器を用意します。ジャムや牛乳の空きビンで、球根の大きさに合うものを見つければ良いでしょう。
 
ポットをはずす
 
2.球根をポットからそっと出します。今回は、ヒヤシンスの球根で作ります。
 

これからの作業で気をつけていただきたいことは、「絶対に根を傷めない」ということ。せっかく出てきている根をちぎってしまったら、球根にとって、水分を吸い上げる方法がなくなってしまうのです。
 
土をほぐす
 
3.土をそっとほぐすようにして、取り除いていきます。このとき、取りにくいところまで無理に取ろうとする必要はありません。大まかに土が取れればOKです。
 
水の中でゆする
 
4.バケツに水をため、その中に球根部分を浸し、ゆするようにして残りの土をきれいに取り除きます。このとき、土やゴミが残っていると、水がにごったり、腐ったりする原因となりますので、ていねいに取り除きましょう。
 

5.ビンに根腐れ防止剤を入れ、水を入れたら、球根を載せて出来上がり。
水を入れた瓶に載せる
 
水位は、球根のお尻に水がつかないくらいにしておきます。窓辺の明るいところにおいて、ときどき水を取り替えて、水が腐らないように気をつけましょう。


根腐れ防止剤とは、珪酸塩白土が商品化されたもので、「ミリオン」などという商品名で売られています。珪酸塩白土は、不純イオンや不良ガスを吸着して、水や土を強力に浄化する機能があるといわれています。園芸店やホームセンターなどで売られていますから、球根を購入する際に、一緒に買っておくと良いでしょう。
 

水に肥料は入れなくても良いの?

水栽培に向いている球根は、主に、秋植えのもので、球根の中に養分が蓄えられていて、肥料をまったく与えなくても花を咲かせる品種が向いています。
例えば、
  • ヒヤシンス
  • クロッカス
  • スイセン
  • スノードロップ
  • ムスカリ

などで、これらの球根の中には、花芽がすでに形成されています。ですから、水耕栽培の水の中には肥料を入れなくても大丈夫なのです。

ころんとした球根に、かわいい花芽が・・・ 徐々に生長していくのを間近に見ていられるのが、楽しいし、花が咲く前からかわいいのです。

水耕栽培の楽しみを再発見してみませんか?
 
ポット苗を室内に置くには?
 
 
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