鉄道/鉄道関連情報

鉄ドル・木村裕子さんに聞く鉄道旅行の魅力

鉄道ブームといわれた2007年。中でもひときわ目覚ましい活躍をされたのが「鉄道アイドル」の木村裕子さん。彼女はどんな鉄道旅行をしているのか、鉄道の魅力についてなど、熱く語っていただきました。撮影=小川裕夫

執筆者:高橋 良算


木村裕子さん
鉄道アイドルとして大活躍中の木村裕子さん
鉄道ブームといわれた今年。「テツ」(=鉄道ファン)という言葉も一般的になったが、その「テツ」の中でもひときわ目覚ましい活躍をされたのが、「鉄道アイドル」の木村裕子さんだ。

「鉄道アイドル」(略して「鉄ドル」)とは聞き慣れないが、これは木村さんの造語で、そのまま「鉄道が大好きなアイドル」ということ。

今回、鉄道会社のイベントやテレビ出演などでお忙しいスケジュールの合間をぬって、お話しをお伺いすることができた。

「鉄道アイドル」として活躍されている木村さんが、普段はどんな鉄道旅行をしているのか、そして鉄道の魅力についてなど、熱く語っていただこう。

車両基地ではテンションが何倍にも


「高橋さんはテツですか?」

今日はよろしくお願いします、といったひとしきりのごあいさつが終わると、すぐさまこう聞かれた。

これには一瞬たじろぐが、もちろん「はい、テツです」と正直に告白。すると、「えーっホントですか!何テツですか?」と矢継ぎ早の質問。いやいや、同じ趣味を持っているというのはいいなあと、うれしくなってしまったが、よく考えてみれば、これは鉄道ファン同士が出会った時に必ずする会話でもある。

ひとくちに「テツ」といっても、それぞれがこだわる分野によっていろいろだ。「乗りテツ(=鉄道に乗って旅行するのが好き)」のほかにも、車両に詳しい「車両テツ」、鉄道写真を撮りまくる「撮りテツ」、時刻表を愛読する「時刻表テツ」、鉄道模型好きの「模型テツ」など、枚挙にいとまがない。しかも、それらはさらに細分化されていく。

で、木村さんの場合は「車両テツ」そして「乗りテツ」だそうだ。

「お仕事では、車両基地など普段は入れないところに入れるので、すごく楽しくてテンションが上がりますねー。駅のホームから見るのと違うのは、床下が見えるところなんです」

なるほど、仕事で車両基地に入れるなんて、車両テツとしてはこの上なく幸せな時だろう。

テツの才能を封印(?)した子ども時代


<中学・高校の時は、あてもなく列車に乗って遠くへ行ったり、駅のホームで行き交う車両を眺めることが私のストレス発散方法でした>

自身のブログに書き綴っているように、「自覚症状」は早くからあったようなのだが、友人などには決して鉄道好きとは言わなかったのだそうだ。

「小さい頃プラレールとか欲しかったんですけど、『女の子らしいものにしなさい』ってリカちゃん人形とかしか買ってもらえなかったんです。そういうことを通して、子供心に、これってあんまり言っちゃいけないのかなあと思うようになったのかもしれません」

男の子なら誰もが通る道も、女の子だとそうはいかないのか……。案外、女性の鉄道ファンにはこういう経験のある方が多いのかもしれない。「そのままいけばもっとスゴいテツになっていたかも(笑)」という言葉も、現在の活躍を見ると至極納得できるから、ちょっと残念ではある。



次は、木村裕子さんが鉄道にのめり込んでいった車販時代についてお伺いしました。 >>
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