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ぬれ煎餅でローカル線を救え!〜銚子電鉄

「電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!!」そんな緊急メッセージを発信した銚子電鉄。電車運行の維持に煎餅とは妙ですが、そこには鉄道会社の切実な事情が。ガイドが詳しく解説します。

執筆者:高橋 良算

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鉄道事業をしのぐ「ぬれ煎餅」事業

銚電ぬれ煎餅
これが銚子電鉄を支えるぬれ煎餅だ!(左:うすむらさき、右:普通味)
実は、銚子電鉄では赤字の続く以前から増収策の一環としてさまざまな事業を実施してきました。そのうちのひとつが、1995(平成7)年から始まった「ぬれ煎餅」事業。

「ぬれ煎餅」は、焼きたての煎餅を醤油に浸した独特の煎餅。銚子は、江戸時代から300年以上続くヤマサ醤油やヒゲタ醤油といった老舗で知られる醤油の街でもあり、この醤油の風味が存分に味わえるのが「ぬれ煎餅」なのです。

鉄道事業の赤字を補うために「副業」として始めたぬれ煎餅事業ですが、現在では本業の鉄道事業のおよそ2倍の収入を稼ぎ出しているというのですから驚きです。

アツアツの煎餅をほお張ってみよう!

犬吠駅ぬれ煎餅売店
香ばしい醤油の香りがたまらない犬吠駅駅舎内の直売所
昨年のガイド記事で、今年の干支である「犬」の字が付く駅として紹介した犬吠駅。この駅舎内にぬれ煎餅の売店があります。

電車を降りると、早速香ばしい醤油の香りが。それもそのはず、この売店ではおばちゃんが網の上で一枚一枚煎餅を手焼きしているのです。その手さばきは実に見事。しかし常にひっくり返していなければいけないらしく、休む間もなく結構大変そうではあります。

焼きたての煎餅をその場で食べることもできます。生地にはたっぷりと醤油がしみて何とも美味!しっとりとした独特の食感はあとを引き、熱いお茶があれば何枚でも食べられます。このぬれ煎餅は、ヤマサ醤油の「ぬれ煎餅専用醤油だれ」を使用。醤油の濃さで2種類あり、普通味はカツオだし、薄味の「うすむらさき」にはこんぶだし入りの醤油だれが使用されているのだとか。

■現在の「ぬれ煎餅」ラインナップ(価格はすべて税込)

 「普通味」   :5枚入り・410円、10枚入り・820円
 「うすむらさき」:5枚入り・430円、10枚入り・860円

 ※このほか「甘じょうゆ」がまもなく販売再開となる予定。

「銚電のぬれ煎餅」はどこで買えるの?

前述した犬吠駅売店以外でも、銚子市内や千葉県内の駅や土産物店をはじめ、東京都内のデパートやスーパー、高速道路のサービスエリアなど、たくさんの場所で買うことができます(販売箇所一覧)。これも、ぬれ煎餅を銚子電鉄の名物にしようと、社員の方々が懸命に奔走された賜物でしょう。

また、直営の「銚電オンラインショップ」でネット販売もおこなっています。こちらは緊急報告が掲載されてから注文が爆発的に増え、すでに発送が追いつかない状態になっているようです。


外川駅待合室
グレードの高いローカル線の旅が手軽に楽しめる(外川駅)
このように色々な場所で買えるぬれ煎餅。でもやっぱり、銚子電鉄の電車にのんびりと揺られ犬吠駅で途中下車、そして売店で焼きたてをほお張る、これが最高!そんな銚子電鉄の旅には、全線一日乗り降り自由の「弧廻手形」(620円)がおすすめ。この切符には犬吠駅でぬれ煎餅が1枚サービスされる特典も付いています。

ぜひ皆さんも、「乗って」「食べて」銚子電鉄を応援する旅に出かけてみてはいかがでしょうか。



[関連ガイド記事]

戌年「犬」駅めぐり・東日本編

[関連サイト]

銚子電気鉄道
公式サイト。「緊急報告」はトップページにあります。

これからも銚子電鉄は走り続けます!
社員一同からのメッセージ。

銚子電鉄の「ぬれ煎餅」
販売箇所の一覧も。

銚子電鉄オンラインショップ
「銚電のぬれ煎餅」がネットから注文できます。

銚子市

銚子観光協会

ヤマサ醤油株式会社

更新日:2006年11月23日

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