テーブルコーディネート/テーブルコーディネート関連情報

覚えておきたい和食の基本パート2

和食の基本「一汁三菜」のパート2として、今回は実際の配膳、献立、盛り付けの三つをご紹介します。また漆器と染付けについてもご説明します。

執筆者:長谷川 貴子

和食の基本のテーブルコーディネートパート2 
和食の基本「一汁三菜」の夕食のテーブルコーディネートと料理の盛り付けの一例です。食卓に、青い色のアジサイの花を一輪飾ります。

「一汁三菜」の 和食の基本のテーブルコーディネート で夕食のお料理を盛り付けてみます。今回はお惣菜を酒の肴に、冷酒で晩酌も楽しむことができるセッティングです。以下は献立です。


■一汁三菜家庭の献立
1、飯
2、汁:豆腐とわかめのお味噌汁
3、主菜:焼き物(サバの塩焼き)
4、副菜:煮物(鶏の肉団子と大根の煮物)
5、副副菜:和え物(たこときゅうりとセロリの梅肉あえ)


和と洋のシンプルでモダンな組み合わせを楽しむ。
*画面をクリックすると拡大画面が見られます。

実践例1、和&洋食器を組み合わせる

お皿は洋皿で、それ以外は和食器です。主菜と副菜には、四角い白のシンプルな洋皿を使っています。また副菜は少し高さがある洋皿で、汁のある煮物にも使えます。いずれも洋以外に和、中華、エスニック、デザートなど何にでも使える便利な器です。
真ん中の小皿も丸い「ブルー・アンド・ホワイト」の洋皿です。
こうして実際に組み合わせてみると、和食器と洋食器も合うことを実感されると思います。
アジサイの花の青い色は、食卓のポイントカラーになっています。また、青い色が夏の涼味を演出してくれます。今回は、食材には生ものはなく、すべて調理されていますが、生の花を一輪置くことによって、食卓全体にフレッシュな感じが漂います。


【コーディネートレシピ】
■使用食器
・主菜の皿:磁器、ヨコ18センチ、タテ14センチの長方形洋皿
・左の副菜の皿:磁器、タテヨコ10センチの正方形洋皿  
・真ん中の小皿:磁器、直径7センチの丸い洋皿
・飯碗:磁器
・汁椀:漆の溜塗り
・同じ木の素材の箸、箸置き
・和陶器の酒器セット

*溜塗(ためぬり)とは:
漆の産地によって多少工程が異なりますが、一般的には、下塗・中塗・上塗という塗りの工程で、中塗りに朱漆を塗り、上塗りに朱合漆(しゅあいうるし)という半透明の漆を塗り、表面を磨き、仕上げます。
年月を重ねて使ううちに、中塗りの朱漆の赤みが上塗りからより透けて見えるようになり、全体に鮮やかさを増してきます。光のさす角度によっても色の見え方が微妙にかわります。その深い雅な味わいは漆独特の世界です。

朱合漆(しゅあいうるし)とは:漆の木から採取した生漆(きうるし)から水分を取り除いて透ける半透明な飴色に精製した漆です。

■ファブリック
・テーブルクロス:黒いクロスの上に茶色の綿生地のテーブルマットを敷きます。

■フラワーアレンジ
・花:和風の小さいつぼ。アジサイの花、アイビー



次ページでは、丸い陶器と磁器の和の器を組み合わせて使うコーディネートをご紹介しましょう!
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