文章:加藤 郁子(All About「アンチエイジング」旧ガイド)
『アンチエイジング』。言葉通りに考えると、歳をとらないぞ! とかそういう意味なんでしょうね。
でも、歳を重ねることってそんなにアンチすることなんでしょうか?
年齢は、生きている限り絶対に増えていくもの。
私はエイジングって、どんどん素敵になっていくことだと思っています。
赤ちゃんを見ると、ほとんどの親は「早く大きくならないかなあ!」って思いますよね。成長する=嬉しいこと。
これから年を重ねるごとに、この子はどんどん素敵な人間になっていくって思っているんですよね。
これからこの子はどんどん歳をとって、お肌もそのうち衰えていくんだろうなんて、後ろ向きなことを思いつく人なんていませんよ。
それがどうして、途中でそうでなくなってしまうのか。
30歳になったら、もう人間的成長は嬉しいことではなくなってしまうのか? そんなことがあるわけがない。
10年前より5年前、昨日より今日の方が、より素敵な人間になっていたいでしょう。
どう見ても20歳だけど、どこか冴えない人と、40歳くらいに見えるけれど、とっても洗練された素敵な人、どちらか選べと言われたら私は後者を選びます。
見た目が若ければそれでいい、ということはないと思うのです。
赤ちゃんではない私達だって、日々成長することを楽しみにしたいじゃないですか。
自分の成長を、自分で喜べないなんて悲しいことです。
アンチエイジングと言う時、ほとんどの場合が体や顔など、外見に目が向いてしまうようですね。
体が年齢と共に衰えていくこと、その衰えを最小限にとどめるに越したことはないけれど、体の衰えは仕方のないこと。
そのことだけに、そんなに躍起になってエネルギーを注がなくてもいいのではないでしょうか?
確かに、お肌の調子がいい日や、お気に入りの服を着ている日は、いつもよりいい気分になるし、積極的にもなれます。
でも、外見についてはその程度でいいと思うのです。のびのびと行動する為に、身なりをきちんとしておく。
外見をきれいにしておくのは決して目的ではなく、素敵になっていく為の手段の一つです。
私の母方の祖父は100歳まで生きました。
祖父は飛行機工場に長年勤めていたこともあって、機械のメンテナンスが大得意。
晩年まで一人で電車を乗り継ぎ買い物に出掛け、よく何かを組み立てていました。元気に、とっても楽しそうに。とても100歳とは思えませんでしたよ。
父方の祖父も、晩年までずっと畑仕事をしていました。土からエネルギーをもらっていたこともあるとは思いますが、畑仕事が大好きだったんでしょうね。顔のお肌は、本当につるつるでした。
信じられないかもしれませんが、本当にほとんど顔にシワがなかったのです。そして血色も良かった。
自分の好きなことを楽しんでしていれば、若々しさって自然とついてくるものではないのでしょうか。
私は2人の祖父を見ていてそう思いました。
『アンチエイジング』=歳をとることは恐いことではない。と私は言いたい。それでも足りないかもしれません。
歳を重ねることは素敵なことです。