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更新日:2008年03月26日
モバイル向けブロードバンドサービスに新風を吹き込んだイー・モバイルから、いよいよ音声対応端末が登場した。スマートフォン「EMONSTER S11HT」をレビューしよう。
下り最大3.6Mbpsの高速通信機能を搭載し、同社のウリである定額データ通信にももちろん対応する。いくら利用しても4980円(ケータイプラン)というのはうれしいところだろう。ケータイプランは、基本使用料が月額1000円で2万3825パケット(約3MB)の無料通信分が付いており、それ以降のパケット通信料は1パケットあたり0.042円。上限4980円というのは、auのパケット通信料定額サービス「ダブル定額ライト」などとほぼ同等に近い。「毎月パケット代がほぼ上限まで達してしまう」というようなヘビーケータイユーザーなら、EMONSTERに乗り換えることで金銭的な負担が増えるということはない(EMONSTERでは「着うたフル」のダウンロードなど、いわゆる携帯コンテンツの利用はできないが)。
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| 本体下部にはUSB端子を備える。USBケーブルでノートPCなどと接続すれば、ブロードバンドモデムとしても使える。Bluetooth機能を利用してワイヤレスモデムとして使うことも可能だ |
さらにうれしいのは、ノートPCなどでモデムとして利用できることだ。ソフトバンクモバイルの「X01HT」などはEMONSTERとかなり似たコンセプトの製品なのだが、PCモデムとしての利用はできないのが残念なところ。EMONSTERはUSBケーブルで接続してPCモデムとして利用できるだけでなく、内蔵Bluetooth機能を利用すれば、ワイヤレスモデムとして面倒な接続なしに利用できるのである。これはイー・モバイルのPDA「EM・ONE」などでも同様なので目新しくはないのだが、ノートPCにBluetooth通信機能を搭載していれば、カバンにEMONSTERを忍ばせるだけでモバイルインターネットを利用できる。ノートPCで利用する場合は、一般的にケーブル接続の不要なPCカード型が最も手軽と考えられている。だがケーブル接続不要のEMONSTERなら、それとほぼ同等の手軽さで利用できるのだ。これはヘビーモバイラーにはうれしい。
今回のレビューはサービスイン前のため電話機能のチェックは行えなかったが、料金プランに関してはかなりお得であることは間違いない。データ通信料は月額1000円の基本料金がかかるが、電話基本料は無料となっている。携帯電話・PHS・固定電話宛の通話料が30秒18.9円というのは高めだが、月額980円の「定額パック24」を利用すれば、携帯電話・PHS宛が30秒9.45円、固定電話宛が30秒5.25円となり、イー・モバイル同士の通話料は24時間無料となる。サービスエリアが首都圏や近畿・名古屋圏など都市部中心で狭いものの(それ以外ではNTTドコモのローミングサービスを利用できるが、通話料は30秒22.05円と高い)、ほとんどこのエリアで利用する人なら一考の価値はある。
筆者は数カ月前にソフトバンクモバイルの「705NK」を購入したばかりなので、個人的にEMONSTERを購入するとしたら「携帯電話機能は必要ない」と思っている。だが通話の基本料金は無料なので、通信機能付きPDAとして利用しながら、ノートPC用モデムとして活用するといった使い方も良さそうだ。モバイラーにとっては、のどから手が出そうなほど魅力的なマシンではないだろうか。
(執筆者:安藏 靖志)
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