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更新日:2004年06月10日

無線LANが狙われている! 今すぐ無線LANを暗号化せよ!

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無線LANは便利な反面、セキュリティ設定をしなければ悪用されるおそれがあります。昨日、とうとう恐れていた事件が起きてしまいました。

文章:山本 浩司(All About「男のモバイルグッズ」旧ガイド)

LANケーブルを繋がなくてもインターネットに接続できる無線LAN。この便利さは一度体験すると手放せなくなりますよね。しかし、きちんとセキュリティ対策をしなければクラッカー(不正攻撃者:ハッカー)に悪用されるおそれがあります。そして、とうとう恐れていた事態が起こってしまいました。


●Yahoo! NEWS
他人の無線LAN盗用…不正アクセスで逮捕の大学職員


■狙いは個人情報より「踏み台」

いまだに見つかる無防備無線LAN(写真はイメージ)
いまだに見つかる無防備な無線LAN(写真はイメージ)
 なぜ、他人の無線LANを盗用してするのか。それはインターネットの仕組みを理解すると分かります。

 インターネットに接続される機器には、「IPアドレス」という識別番号が割り振られています。IPアドレスは2の32乗個、膨大な数ですが、どれとも重複しないように管理されています。「192.168.0.1」のように、ピリオドで区切られた数字のセットを見たことはありませんか? これがIPアドレスです。このIPアドレスは誰とも違うものが割り振られます。

 サーバには「アクセスログ」という、アクセス記録が残っています。これには、接続を要求してきたIPアドレスとアクセスした時間などが記録されています。

 IPアドレスは、どの会社やISPが管理しているか簡単に調べられます。サーバのアクセスログに残っているIPアドレスをもとに管理者を特定して、「○時○分に、このIPアドレスを使っていた接続IDやADSL回線はどれか」を調べれば「犯人」を突き止められるでしょう。

 ISPには、「○時○分に、どの契約者に何番のIPアドレスを割り振ったか」記録が残っています。接続記録と、契約した時の個人情報を照合すれば、最終的に個人が特定可能になるのです。

 インターネットを使ってサーバを攻撃したり、侵入するときにも、このIPアドレスが残ってしまいます。自分が契約しているISPから攻撃すれば、すぐにバレてしまうでしょう。そこで使われるのが無防備な無線LANなのです。

 無防備な無線LANに接続してサーバを攻撃するとどうなるでしょう。サーバから見える攻撃元のIPアドレスは、無線LANの設置者のものになります。ニュースの例では会社役員ですね。

 ニュースの例では身の潔白を証明できたから良かったものの、できなければ「無線LANの設置者がサーバを攻撃した」ことになってしまいます。「自分のパソコンには重要な情報は入っていないし、クレジットカードも持っていないので関係ない」。そんな風に油断している人がいますが大きな間違いです。

 電波が道路まで漏れているなら、敷地に入ることなく無線LANを盗用できます。簡単に接続でき、自分の痕跡が残りにくく、他人の敷地に入るリスクもない。無防備な無線LANは、かっこうの隠れ蓑なのです。

(執筆者:山本 浩司)

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