文章:山本 浩司(All About「男のモバイルグッズ」旧ガイド)
お昼時や夕飯前などに、無線LANの接続が切れてしまうことはありませんか? 「あれっ」と思っても、数分で何事も無かったように復旧してしまうことも。それは、ひょっとしたら電子レンジが犯人かもしれません。
無線LANの主流の「IEEE 802.11b」や「IEEE 802.11g」という規格の無線LANは、電子レンジやコードレス電話などと同じ周波数帯の電波を使っています。そこで、電子レンジが無線LANにどの程度の影響を与えるのか実験してみました。
■電子レンジを使うと接続が切れる? 実験の前に、なぜ電子レンジと無線LANが干渉するのかお話ししましょう。
現在主流の「IEEE 802.11b」や「IEEE 802.11g」という無線LANは、2.4GHz帯の電波を使って通信しています。そして、電子レンジが使っている電波も同じく2.4GHz帯なのです。この周波数帯は「ISMバンド」と呼ばれており、コードレス電話、無線を使う液晶テレビ、アマチュア無線、ガンの治療に使う温熱療法機器まで様々な機器が利用しています。このため、無線LAN機器の近くにISMバンドを利用する機器があると、無線LANから見たときに「ノイズ」となってしまうのです。
■電子レンジで加熱中は「シグナルなし」に! |
| 電子レンジの真上にノートPCを置いてみた。あまり見ない光景… |
では実験です。ここでは極端な例として、電子レンジの真上にノートPCを置いて、電子レンジが無線LANに影響を与えるか調べました。測定に使ったノートPCは、富士通のFMV-BIBLOです。無線LANカードは、I・Oデータ機器の「WN-B11/PCM」を使いました。電子レンジは最大出力が900Wのオーブンレンジです。
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| 上が加熱を開始したときの表示。電子レンジのノイズで「シグナルなし」になってしまった |
電子レンジが加熱していない時は、電波の強さは「中」でした。さっそく、レンジにお弁当を入れて加熱を始めると、Windows XPの表示が「シグナルなし」になってしまいました。インターネットエクスプローラでWebサイトを見ようと思っても接続できません。加熱が終わると電波の強さが「中」に戻り、これまで通り無線LANが使えるようになりました。確かに電子レンジは無線LANに影響を与えています。
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| 電子レンジの影響が明らかに出ている |
次にNetwork Stumblerというソフトを使って電波強度を調べました。左が電波強度の測定グラフです。加熱前の電波強度は「-60」付近を示していますが、電子レンジが加熱を始めると、グラフを振り切るぐらいの電波が放出されていることが分かります。
電子レンジでは影響があったとしても数分ですから、それほど大きな被害を及ぼさないでしょう。しかし、頻繁に電波が干渉するときはどうしたらよいのでしょう?