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「うな重式」英語勉強法とは?

日本に居ながらにして英語を上達させるコツ。それがうな重方式英語勉強法とのこと。さてどんな学習法なのでしょうか?

竹村 和浩

執筆者:竹村 和浩

ビジネス英会話ガイド

うな重式英語勉強法
うな重方式英語勉強法とは?!

さて、夏もいよいよ本番!という暑い日々が続いていますが、こんな時は、やはりウナギが一番ですよね!土用の丑の日には少し早いのですが、英語の勉強法にも、ウナギが効くらしいのです!今回は、「うな重方式」の英語勉強法に迫ります!

外交官の英語上達法「うな重方式」!?

文春新書より、元外交官の多賀敏行氏による「外交官の「うな重方式」英語勉強法」が刊行されました。この内容が、実に良くできています。昨今のコミュニケーション英語ブームに警鐘を鳴らし、日本でもできる英語の勉強法の王道を示してくれています。外交官は、どのように英語を身につけて、磨いていくのか?副題にも示された、その英語勉強法の秘訣を見てみましょう!

英会話よりまず英文法を!

大学一年で英検1級を習得し、大学2年生で当時運輸省が運営していた「通訳案内業試験」に合格した筆者は、いくつかの英語教育にある通説を覆す論説をはっています。

その一つが、「英会話よりまず英文法を」という主張です。

国際会議の現場に、外交官として赴任した筆者は、そこで使われている英語を聞いて驚きます。国際会議で各国の外交官が戦わせている議論の中心は、なんと「英文法」の知識だったというのです。たとえば、ガザ地区を中心としたパレスチナ紛争問題では、撤退する地域に"the territory" と"the"をつけるべきか否かで激論を戦わすのです。

それは、この定冠詞がつくか、つかないかで、撤退地域が大きく変わるからなのです。これにより、筆者は、外国語を効率的に学ぶためには、まず「英文法」が最も近道であると主張します。しかも日本の英文法教育は、まさに国際的な標準に達している誇るべき日本の英語教育の分野であるというのです。昨今の英会話教育は、軽佻浮薄であると喝破し、そのために、国際的には実は非常に高いレベルにあるとされる日本の「英文法教育」が失われることへの強い懸念を表明しています。

では、次に筆者の主張する、
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