どの方法で沸かすと一番安い?
早く沸かしたいとか、美味しく沸かしたいなど、目的別に使い分けをされるのも良いと思いますが、単純に「どの方法で沸かせば一番コストが安いのか」ということは気になりますよね。そこでそれぞれの方法で沸かしたコーヒー1杯分のお湯のコストを計算してみました。
まず条件を以下のものと仮定します。
・ガス料金1立方メートル=115円
(都市ガス使用)
・電気料金1kwh=22円
・カップ一杯分約140ml
・水温15℃→沸騰(100℃)
ガスコンロ
1Lの水をやかんに入れて中火にかけたとき、沸騰約9分かかります。この時かかるガス代は、約1.8円。これをコーヒー1杯分に換算すると0.25円になります。水の量を減らし1杯分のみで沸かした場合は、ちょっと割高の0.35円ほどになります。
電気ポット
電気ポット容量2.2L、沸騰時の消費電力1000Wの製品を使用した場合、1回の沸騰で約5.8円。コーヒー1杯分に換算すると0.35円になります。但し、これはあくまで沸騰させるだけの電力から出した電気代ですので、沸騰以降保温状態にする場合にはさらに電気代がかかります。ちなみに、今流行のあっというまにお湯が沸くタイプの電気ポットは、コーヒー1杯分0.5円。急いでいる時にはとても手軽ですが、かなり消費電力が大きいため電気代も高めです。
IHクッキングヒーター
どこのご家庭にもあるというものではありませんが、ご参考までに。IHクッキングヒーター2.5kwの製品で1Lの水をやかんに入れて沸騰させた場合、1回の電気代は2.4円。コーヒー1杯分に換算すると0.34円になります。ただ、沸騰までの所要時間はガスに比べて1/3以下と熱効率は高いです。
また、IHクッキングーターをお使いのご家庭で多く利用されるオール電化専用電気料金プランは、深夜帯の電気代が非常に安く、一般の従量電灯タイプの電気料金の3割程度です。
もしこの時間帯にIHクッキングヒーターを使用して上記と同条件で湯を沸かしたならば、コーヒー1杯分は約0.1円とかなり安くなります。ですが、深夜帯が安くなる電気料金プランは、一般的に日中は逆に料金が高くなりますので、場合によっては通常時の1.5倍ほどの電気代がかかってしまうこともあるので要注意です。
電子レンジ
「少量だけならば電子レンジで沸かしたほうがお得」という話をよく聞きますが、600Wの電子レンジでカップ1杯分だけ湯を沸かした時にかかる電気代は0.33円。一見あまり安くはなさそうですが「少量だけを沸かす」という事を考えると比較的割安な方法になるようです。逆に水の量が多い場合は、加熱時間も長くなりそれに比例して電気代も高くなるので、電子レンジでたくさんの湯を沸かすのは向いていないでしょう。
それから、電子レンジで湯を沸かす場合、突然水が沸騰して容器から飛び出し危険な場合がありますので、電子レンジで使用する容器は耐熱性がある口の広めの容器を使いましょう。
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