スポット暖房は電気代が高い
電気ストーブは空気が汚れず手軽だけど、電気代が心配… |
スポット暖房の中で、いちばん手軽なものと言えば「電気ストーブ」ですよね。本体価格も安価ですし、軽くて持ち運びも便利、コンセントさえあればどこでも使えます。そして同じく電気ストーブの中まではありますが、さらにその上を行くのがハロゲンヒーターです。ハロゲンヒーターはハロゲンランプの光を熱にかえて暖めるもので、普通の電気ストーブより遠赤効果でより暖かくなります。
これらの器具は手軽に使えて空気も汚れず、とても便利な暖房なのですが、一つ問題点があります。それはズバリ、電気代がとても高いこと。何も考えずに安易に使っていると、翌月の電気料金請求を見て腰を抜かすことになります。そこで、注目なのは「カーボンヒーター」です。カーボンヒーターはハロゲンヒーターなどの電気ストーブの便利さはそのまま、電気代は約半分という物なのです。
オススメはカーボンヒーター
カーボンヒーターとハロゲンヒーターの大きな違いは発熱体です。ハロゲンヒータの発熱体はハロゲンランプの光ですが、カーボンヒーターは炭素繊維が発熱体です。この植物性炭素繊維の赤外線放射量は、ハロゲンヒーターの約2倍。なので、体の芯までよく暖まり、暖まった体は冷えにくくなるという効果があります。暖まり方が約2倍ということは、同性能程度のハロゲンヒーターと比較した場合、消費電力は1/2で済むということになります。一般的なハロゲンヒーターは強1000W前後なのに対し、同性能程度のカーボンヒーターは強600W~500W程度。消費電力はぐっと少ないのですが、遠赤効果はより強く、体の芯までしっかりと暖まります。具体的な電気代を見てみると、600W(強)で約13.8円/1時間、300W(弱)で約6.9円/1時間となっています。(1kwh=23円で計算)
ちなみに、ガイド個人もカーボンヒーターを愛用していますが、ガイドが使用している機種は小型の物で強300W、弱150Wのもの。ですが、一人でいる時には、この小型のカーボンヒーターをそばに置くようにすれば弱でも十分あたたいのです。例えて言うならば、お風呂に入った後の体のホカホカが続く感じというのでしょうか。体の芯からじわーっと暖かい感じが続くのです。弱で使用した場合、電気代は1時間約3.4円。1日5時間使用したとしても、1ヶ月たったの510円。電気代も非常に安くて、この暖かさは他の電気ストーブではありません。
またカーボンヒーターは、フィラメントに植物性炭素繊維を使用していますので、リサイクルも可能で環境にも優しい製品。形もスリムで軽量なものがほとんどなので、手軽に使用できてオフシーズンの収納場所もとりませんし、本体のお値段もハロゲンヒーターなどとほぼ変わりません。
部屋全体を暖める用途としては向きませんが、お一人の時の暖房に、足元などのスポット暖房に、また補助的な暖房として、かなり活躍してくれる暖房器具です。電気ストーブは電気代高いから…と倦厭されていた方もいかがでしょうか。